たから  タカラ  takara

  

【(高ら)・宝】
1.正の方向に離れるさま。 優れるさま。尊きさま。重要・貴重。
2.たからもの(宝物)の略。尊さを形(物体)にしたもの。尊さの物実

『あまてるかみの みかかみお たしてみくさの みたからお』ホ序
ををんたからの ゐもやすく やすくにみやと たたゑます』ホ序
『そろにみのりて ぬはたまの よのかておうる おんたからホ1
『たねふくろ つちはつちかふ をんたから うゑたすかても くらにみつ』ホ9
『あわなりひめと とよりひめ すへみそむかみ たからそこれ』ホ10
『みてつから たまふみくさお うけたまゑ なおもおもゑよ たからものホ11
『おもえいのちは みのたから ことわさもせな』ホ15
『こたえてひらく たからとの うちよりいつる はふたゑは』ホ16
『まつりたえんお ひめありて よつきみちきく こはたからホ16
『ここにとをやの あまつかみ とくさたからお さつけます』ホ20
『さのきより あかつきのあは にのたから くらやめのあは かにやめる』ホ21
『かのふるのあは にみたから あかつきのあは にのたから』ホ21
『ひみつのみつの たからおの すさみなけれは いさきよく』ホ22
よつきたからと すさましく しつむちかひの いさおしお』ホ22
『ものぬしか きるもたからか ゆえおこふ ときにあまてる みことのり』ホ23
『ひとつにいたす とのをしえ なかくをさまる たからなり』ホ23
みつのたからの そのひとつ あめなるふみの みちのくそこれ』ホ23
『またほこも たからのゆえは とのみちに くにをさむれと』ホ23
『ちからおほとし ささくれは やものにきわひ たからてる かれにたからそ』ホ23
『さかほこも うちをさむゆえ たからなり』ホ23
『あめよりみつの かんたから きみとみわけて たまわれは』ホ28
『かよみおしふり ねみかかみ みそこたからの みからぬし』ホ34
『ここにきよひこ かくしゑす ささくたからの たくいなり』ホ37
『そのたから あにはなれさる たくいかと よつてささけて おさめおく』ホ37
『ほつまふみ そめささくれは みくさのり そなふたからと みことのり』ミ序
『あのゐさめ きみはとみあり をやはこの ともにたからの めくるなりけり』フあゐさ
『いのはらの みはたねはらむ ひたちをひ おひぬつるきの たからふるなり』フいはら
『ふのはらの みやはたからお はらませて したうほつまの たみそうみける』フふはら

 
たかる(高る)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。

変態:「たかみ(高み)」「ちから(力)」「たきり(滾り)」「しけり(繁り・茂り)」「さかり(盛り)

 
 

【(集ら)・財・材】
寄せ集め。寄せ集めて何かを造るもの。材。

『あわなりひめと とよりひめ すへみそむかみ たからそこれ』ホ10
『めくみおしらは こたからの むねうつはりと なることく』
ホ17

 ●富を生む材料。資本。

『はたれまの たからあつめて すゑきゆる これすすくらそ』ホ13
『ほしゐおされは すすかなり たからほしきは すゑきゆる』ホ13
『ときにかるきみ すすみいふ なんそとかむや わかたから ひとたたゆるそ』ホ13
『てれはたからは なんのため』ホ13
『そのわさに うめるたからお たたこひて くらふいぬこそ あのつみよ』ホ13
『またとふたから さることは かすかまたとく』ホ13
たからあつめて くらにみつ ちりやあくたの ことくなり』ホ13
『ぬすみもひとか しらされは たからうるとそ おもえとも』ホ17
『ふのねせは ぬすむたからも おとかわさ くるしくうせて ねせやふすらん』フふねせ
『もにむくは やまとふもとの かたちより こころはなれて たからむなしき』フもむく

 
たかる(集る)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・寄す・付く・使う」などの意。

変態:「たかり(集り)」

  

10/06/23

 

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