【朮】ヲケラ・ウケラ −広辞苑より−
キク科の多年草。根は健胃薬。正月用の屠蘇散とし、また、蚊遣(かやり)
に用いる。若芽は山菜として食用。古名、うけら。
★邪気と悪臭を取り去るのに用いる習わしがあり、京都の八坂神社で行われる元旦の朮祭(おけらまつり)
には、オケラを加えた篝火が焚かれる。
『渦侍らに ヒカケを襷 茅巻矛 朮を庭火 笹湯花 神座の外の 神篝』7文
『初日より 二陽を和せて 朮
焚き 若女 水汲み 粢餅 環・榧・栗 海菜・トコロ 橘・芋頭 親の寄り』ミ7文
『十五日の朝は 霊守食の 小豆の粥に 穢病除け 笹・朮・とんど 餅焼きて 粥柱なす 神現りの 粥フトマニや』ミ7文
『十五日の朝祝ぎ 小豆粥 寒さに敗る 腑穢病 清掛
朮に どんど餅 穢更る神現り』ミ9文
『下の慶は 朮のどんどの 粥占に 乗弓走 歌う喜び』フ107
【朮祭・白朮祭】ヲケラマツリ −広辞苑より−
京都八坂神社で大晦日から元旦にかけて行う神事。鑽火(きりび)で朮を交えたかがり火を焚き、参拝者はその火を火縄に移して持ち帰り雑煮を煮る。
『初日より 二陽を和せて 朮 焚き 若女 水汲み 粢餅 環・榧・栗 海菜・トコロ 橘・芋頭 親の寄り』ミ7文
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