【野老】トコロ −広辞苑より−
ヤマノイモ科の蔓性多年草。葉は心臓形。夏、葉腋に淡緑色の小花を穂状につける。雌雄異株。花後、三翅あるさく果をつける。ヤマノイモと異なり葉が互生、蔓は右巻きで、果実が上向きにつく。根茎は苦味を抜けば食用となる。通常トコロとよぶのはオニドコロで、ほかにヒメドコロなど数種ある。
★根茎のひげ根を老人のひげにたとえ,エビを海老と書くのと同じく野老と書くのだそうで,正月の飾りに長寿を祝ってトコロを供える習慣もあったそうです。
『初日より 二陽を和せて 朮
焚き 若女 水汲み 粢餅 環・榧・栗 海菜・トコロ 橘・芋頭 親の寄り』ミ7文
『初日祭は ふと環 山の榧・栗 海の布も トコロ・橘 芋頭 親の節会は 足る睦み』ミ9文
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