【茅・萱】カヤ −広辞苑より−
屋根を葺(ふ)くのに用いる草本の総称。チガヤ・スゲ・ススキなど。小萱。
『ついに木茅も 黄金放く 砂子・海鼠も 然々と 眺め違わず 黄金放く 日栄見る山』11文
『二陰立つ風に 萱を臥す 臥し粗れ萎わき ソロ穢えば シナト祭に ノワキ討つ 蝕の祓ぞ』ミ7文
【榧】カヤ −広辞苑より−
イチイ科の常緑高木。幹の高さ約20m、周囲3mに達する。葉は扁平線状、革質で厚く、先端は鋭い。雌雄異株。四月頃開花。実は広楕円形で、核は食用・薬用とし、また油を搾る。材は堅くて碁盤などをつくる。
★『from 祭りだ!山車だ!』
江戸時代に、簡単に食べられるものを三方に載せたものを食積(くいつみ)といい、賀詞客にふるまった。江戸末期には、単なる飾り物なり、三方に生米を敷き詰め、勝栗・梅干し・蜜柑・干し柿・昆布・橙などを飾ったという。京阪では蓬莱台(ほうらいだい)といい、三方に松竹梅を
飾り、白米を敷くこともあり、その上に蜜柑・橙・串柿・昆布・伊勢エビ・榧などを置く。
★カヤの実は相撲の土俵の鎮め物としても使われている。米、塩、スルメ、昆布、栗とともに、土俵中央部の穴に埋められている。
『初日より 二陽を和せて 朮
焚き 若女 水汲み 粢餅 環・榧・栗 海菜・トコロ 橘・芋頭 親の寄り』ミ7文
『初日祭は ふと環 山の榧・栗 海の布も トコロ・橘 芋頭 親の節会は 足る睦み』ミ9文
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