【知らす・領らす・治らす・(添らす・沿らす)】
A: 合う/合わす。和す。統べる。収(治)める。調和させる。直す。
『いましもちひて しらせとて ととほこたまふ』ホ2 『いさなきは あめおしらする うつのこお うまんおもいの ますかかみ』ホ4 『さきにたらちを はなきねは ねのくにさほこ しらすへし』ホ6 『なんちゆき しらすへしとて ととほこと さつけたまわる』ホ23 『むかしふたかみ くにしらす ものいふみちの あわうたの』ホ23 『このあわや のとよりひひく はにのこえ くにおしらする たねなれは』ホ23 『あわくにの やにいてやしま しらすれは やはやつならす』ホ23 『しらやのをして たけひとに くにおしらする もものふみ たねこにゆつる』ホ27 『なおりてやすく このみよお はつくにしらす みまきのよ』ホ34 『しらするくにの まつりこと みこわかひとに さつけます』フ序 |
「しる(領る・知る)」と同義語「あす(和す・治す)」の合成。
変態:「しろす(知ろす)」
【知らす】
A: 合わす。告ぐ。伝える。
『すへかみそらに しらせぬは あらこすりなる これみうん さそらききてん』ホ17 『しなとのかせに おしはらひ よもあけかたと しらすへし』ホ22 『うゑすして はゑるもあめよ わかいのち あめかしらすと』ホ28 『めくみしらせん そのために いているきつお をしゆなり』ミ1 |
「しる(知る)」+「す(使役)」の連結による他動詞化。
ここでは「A: 合わす・告ぐ・伝える」などの意。
【(領州)・白州】
領る区画。政を執る場所。
●<物実> 白州 (白石が敷かれた区画)。
類語:「をしらす(御領州」「しらゐし(領居州)」「しらにわ(領庭)」「まつりのにわ(政の庭・朝廷)」「あしはら(治原・朝庭)」
10/06/14
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