【(交らす)】
A: 合う/合わす。交わる/交える。紛れる/紛らす。
変態:「こらす(凝らす)」
【(離らす・刈らす・開らす)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。
変態:「きらす(切らす)」
【上らす・高らす・明らす・赤らす】
D:
正の方向に離れる/離す。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」
『そのおしくさは ぬはたまの はなはほのほの からすはの』ホ1 『からすあふきは そふはなり ひあふきのはは みなはらふ あわのよそやそ』ホ1 |
変態:「くらす(暮らす)」
【枯らす・涸らす・嗄らす】
E: 負の方向に離れる/離す。「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」
『くまのかみ しこめかしゐお からすかみ』ホ6 『いきのこる ももささやまに つつかなす かなてからせる あやまちと』ホ8 『とみあやまちて よろものま ひきからしけり』ホ8 『あちもいろめも よこしまに しゐにあやかり みおからす』ホ17 『むらとのいきお めくらすも いろにおほれて らみからす これみのかかみ』ホ17 『あめにわたれは みおからす まかるのつみは ものぬしの みことおうけよ』ホ23 『うますめは よそめそあにも せもからす とかみもむそか』ホ23 『かのめはあきの からすころ かのめおいれて ねるつるき』ホ23 『はたれうち やたみをさむる いきおひも かれはからして いきおゑる』ホ23 『もしもつかさの おこりにて たみおからせは つみおおし』ホ23 『かきをみは よこまおからし もののへの ちからもるてそ』ホ24 『ゑしききき いとうなすかみ をゑぬとき あたからすとて ゆみひけは』ホ29 『かきをみは よこまおからし もののふの ちからもるてそ』ホ30 『いきおめくまて からするは いたましひかな ふるのりも』ホ37 |
変態:「ころす(殺す)」「こらす(懲らす)」「くらす(暗す)」
派生語:「からしむし(枯らし虫)」
【烏・鴉】
1.
黒い鳥。
2.(魄・肉体を)枯らす鳥。
『まつれはくろき とりむれて からすとなつく』ホ6 『ときにくすひか くまのかみ まねけはからす やつきたる』ホ8 『ささきみそ とひゆふまつり からすつか やひやよいたみ もおつとむ』ホ10 『たかきこたえて ひのきみの みやもるからす こかねはく』ホ11 『しらにはやまに からすとふ くまのとおもひ みやうつし』ホ20 『からすたも よきいおうけて よろこへり』ホ21 『うれへはうれふ おのかかお つけすゆらすは からすなり』ホ21 『すへらきの ゆめにあまてる かみのつけ やたのからすお みちひきと』ホ29『ゑしききき いとうなすかみ をゑぬとき あたからすとて ゆみひけは』ホ29 |
[1]
「から(枯)」+「す(鳥)」
「から」は「暗・暮・黒」などの変態。
[2]
「からす(枯らす)」の名詞化。
類語:「うのとり(鵜の鳥)」
10/06/04
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