いと  イト  ito
ゐと  ヰト  wito

  

【(甚・至・逸)】
正の方向に離れるさま。「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま
 
●<副詞的に> 甚く。至って。たいそう。全く。

『たかまはたみの ゑみすたゐ いとかけまくそ みことのり』ホ10
『ひめはかえして いといなや いろせにとはは あちもまた』ホ16
『もろのたまえは いめかみに いとありかたと ゑみすとき』ホ16
『つきのなも たえのおくのり つつしみの ひたちおひこそ いともかしこし』ホ16
『かけまくも いとおそれみの おんうたと みちとみひこも もろこえに』ホ17
『やたのかかみの みなのあや いとめくみなり あなかしこかな』ホ17
『やとよのみはた たかみくら いとおこそかに あまつかみ むへくたります』ホ38
『あまてらす かみのみたけと わかせこと いとかけまくも おなしたけ』ミ逸
『をぬうなる みははもすそも ほころひす つうしよこへの いともかしこし』フをぬう

 
いつ(秀つ・逸つ・至つ)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。

変態:「あな」「あら」「いさ」「いた」「ふつ」「わな
類語:「いたり(至り)」「いとう

 
 

【糸】
1.寄り合せたもの。績んだもの。連ねたもの。結うもの。結ぶもの。
2. 続き連なるもの。長いもの。

『あめのかみよの ななよめお つくいとくちは』ホ2
『あかひこくわに ひくいとお なつめかおりて うふきぬの みはたてまつる』ホ4
『そのことのねは いさなきの かきのかたうつ いとすすきホ9
『このうたは のちのゑにしの あふうすの かもいとむすふ ひなふりはこれ』ホ10
『あまてるかみも わすれしと いとふそよすち よりあはせ』ホ16
『をさむるみちの みたれいと きりほころはす うつわもの』ホ23
『ゆふのはは たていとやもり をさよもは やそりひとよみ やりひとて』ホ23
『わかむすひ このこおくわに いとなせは ここりひめゑて みはささく』ホ24
『こたえていなや くちいとお かえてかすはす しれはさち』ホ25
『きさらきの なかよりみうお めにやわせ ひとくさそたつ いというそ』ミ7
『あきかせつけて まをまゆみ ゐとおつむきて たくはたや』ミ9

 
いつ(結つ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・結ぶ・連なる・続く」などの意。

派生語:「いとくち(糸口)」「いとすすき(糸薄)」「かもいと(離糸)

  
 

【(妹下・妹)】
妹。

『まこかなす いとうけすてめ あかかたに くろそのつみと うむみこお』ホ24
『にきはやひ いとみかしやお きさきとし うむみこのなも うましまち』ホ29
『つるきねか めのかつらひめ うちきさき いとかつらより しもきさき』ホ31
『はつきはつひに ひはすひめ きさきにたてて いとみたり すけとうちめに』ホ36

 
い(妹・女・陰)」+「と(下・乙・劣・弟)

類語「いもと(妹)

 
 

【(上下・兄弟・姉妹)】
上のものと下のもの。早いものと遅いもの。 =ゑと

い(上)」+「と(下)

変態:「ゑと(上下・兄弟・姉妹)
関連語:「いとこ(従兄弟)

 
 

【(慈・愛・慈愛)】
(心を)合わすさま。いたわり。慈しみ。慈愛。慈恵。 =いとう

『たけひとは きみたるいとの あるゆえに あめよりつつく かみのみこ』ホ39

 
いつ(斎つ・傅つ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・やわす・慈しむ」などの意。

類語:「いとう」「いたわり

 

  

10/10/11

  

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