矢倉岳 (櫓の岳) (870m)。
神奈川県南足柄市矢倉沢。現在は別々の山となっているが足柄山に同じ。
ヤマトタケはヤグラノ岳(矢倉岳)
に登ってサガムのオノ城を遠望し、火の手が上がるのを見て、先ずキビタケヒコの軍を南方の大磯に向けて出発させ、次にオオトモタケヒの軍を大山の北側に巡って裏より入城させ、南北に別れて敵を挟み撃ちに追いつめ戦う。ヤマトタケは白橿の太刀をハラミ山の御神体として『火水の祓い』を三度宣りてタツタの神を召喚し、コノシロ池のタツに城の火を消火させる。
神奈川県伊勢原市大山、阿夫利 (アフリ)
神社
★『from 大山街道』
大山街道は江戸赤坂御門を起点として、雨乞いで有名な大山阿夫利神社(神奈川県伊勢原市)までの道をいいます。東海道と甲州街道の間を江戸へ向かう脇往還(五街道以外の支街道で、休泊機能の備わった道)として、「厚木街道」「矢倉沢往還」等とも呼ばれてきました。
大山詣は、江戸を中心とした関東一円の他、遠江、駿河、伊豆、甲斐、信濃、越後、岩代、磐城などにも及んでいたと推測されています。参詣の際には納太刀(おさめだち)をする習慣があり、自分の背丈よりも長い木太刀を担いでいる参詣者の姿が多くの浮世絵などに描かれています。
『ヤマトタケ 矢倉の岳に 登り見て キビタケヒコを 大磯へ オオトモタケヒ 大山の 北に回りて 城に入れ 南北に分ちて』39文
『ヤマトタケ 髪
梳き清め 白橿の 太刀をハラミの 御柱と 祈る火水の 清祓』39文
『タツタの神の 現れて 熟聳池の 竜の雨 降り
火を消せば 宮軍 勇みて仇を 半ば討つ』39文
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