イソノカミ

→ 語義

  

イソノカミ(1)

  
石上 (軍の神)。
ニシキイリヒコは千剣『アカハダカ』を、カスガイチカワに降りた神託により、
オシサカ
からイソノカミに移す。
アシユキ
が食い殺した狢の腹から出てきた、ヤサカニのタマもここに納められる。
   

奈良県天理市布留、石上 (イソノカミ) 神宮
  

★『旧事』磯城瑞籬宮に御宇天皇の御世 (崇神天皇) に大臣 (イカシコヲ) に詔して、神物を班為め、天社国社を定め、物部八十手の作れる神祭の物を以て八十万群神を祭る。時に布都大神 (フツノミタマの剣) の社を大倭国山辺郡石上邑に遷建る。則ち天祖、饒速日尊に授たまひ、天より受来し天璽瑞宝 (十種の尊宝) も同く共に蔵斎て号けて石上大神と曰す。以て国家の為に、亦氏神と為し、崇祀りて、鎮祭と為す。

■『高ければこそ 我が造る神の祠も 懸梯のまま』(37文) とあることから、イソノカミの原形は神を祭る宮ではなく、「高所に設けた剣の倉庫」だったと思われる。 懸梯を管理保管する者以外は尊宝庫に近づくことが出来ないようにしたのだと思われる。
これに関連して思い起すのは、タケヒテルが奉った「タマカハの尊宝文」は出雲に収納された。詳細な場所は記されていないが杵築宮と思われる。また『出雲は上の道の本 八百万文を隠し置く』(34文) とも記されている。古代の出雲大社が非常に高かったというのは、やはり尊宝庫としての側面があったからなのではないだろうか。
  

ニシキ御子 千剣移す 石上 神が春日の イチカワに 告げ納めしむ  ニシキ御子 司となせる』37文
ニシキ御子 妹に曰く "我 老ひぬ 御宝守れよ" ヲナカ姫 辞みて曰く "嫋女の 祠 高くて"』37文

『"高ければこそ が造る 神の祠も 懸梯の まま" と訴えば ヲナカ姫 モノベトチネに また授く』37文
丹波ミカソが 家の犬 名はアシユキが 食ひ殺す 狢の腹に ヤサカニの 珠あり 納む 石上37文

  

  

イソノカミ(2)

  
軍の守。
弓矢(軍事力)を望んで、それを授かったニシキイリヒコ(ヰソキネ) のこと。
  

『また軍の守 ヰソキネの ヰカワ 典侍生む カンクシと ヰナセヒコ38文

  

  

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