さわり  サワリ  sawari
さはり  サハリ  sahari

  

【触り/障り】
1.添い付くこと。差し支えること。詰まること。狭まること。
2.負の方向に離すさま。「下げる・勢いを失わす・劣らす・縮小する・静める・隅に置く・果てさす」さま

『ちちひめに たまえはこれお さきかけの さわりおのそく あまかつそ』ホ12
『あまかつに かみたまわれは もろはたれ さはりなすとも』ホ12
『まねかはうえに あらはれて はたれやふれは さはりなし』ホ14
『おろちとなりて こたねかむ さわりのそかん よつきふみ』ホ16
『つくろひなりて またもとす これかりうつし さわりなし』ホ21
『このかみの つねにめくりて まもるゆえ ひみつのわさの さわりなし』ホ22
さわりなけれは をさまりて かくつちかみと はにやすめ』ホ22
『もしもくにゆり なるかみの さわるさわりの あらんとき』ホ22
『もしもむらくも かおうはひ みちにさわりの あらんとき』ホ22
『もしもゐのみつ くみたえて みけつのさわり あらんとき』ホ22
『あめみまこ そめしひみつの をんはらひ ひみつのさわり はらふへし』ホ39
さわりなかれと もてあそふ さるたのかみの なにしあふ』ホ40
『むねはたかまの はらまても ちきたかしりて さわりなし』ミ8

 
さわる(触る/障る)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・付く」、またその結果「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる/離す」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。

変態:「つまり(詰り)」「つわり(悪阻)」
類語:「さしさわり(差障り)」「さしつかえ(差支え)」「さまたげ(妨げ)」「つつか(恙)」「わさ(禍・災)」「わさはひ(災い)」「さえき(障き・佐伯)」「くま(隈)」「おゑ(汚穢)

  

10/02/25

  

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