【(添合)・最愛】
合うさま。和すさま。結ぶさま。(陽陰の)和合・融合。
『うひちにの すひちおいるる さいあひの そのもとおりは』ホ2 『みこうひちには ももひなに さいあひなして まさかきお うゑてかそふる』ホ18 『みはのなも さいあいへしと いせのみは うふきにもちゆ もとおりそ』ホ27 |
「さいあふ」の名詞化。
「さいあふ」は「さふ(添ふ)」+「あふ(合ふ)」の連結。
両語ともここでは「A:
合う・添う・結ぶ・つながる」などの意。
【最愛】さいあい −広辞苑より− 1.最も深く愛すること。 2.特に男女が親しみむつぶこと。 |
変態:「そひあひ(添い合い)」「そみあひ(染み合い)」
【(繁栄)・幸い】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま
『むへなるや ゆきのよろしも みよつきも よよのさいわひ ひらけりと』ホ4 『このこたゑ ひとのさいわひ わかまよひ まかりくるしむ』ホ13 『もろたみも よくきけつねの くいものは そろはさいわひ』ホ15 『いまさいわいの をしゑうる ひめはこやねの たけしるや』ホ16 『ひとはらみ みつこおうめは みひかりの さいわひありと あめにつく』ホ16 『ふたかみの たまふさかほこ さいわひに そのきおゑれは ゆつるなり』ホ23 『さいわひひしは むかしこの うつむろかこむ たけこけて』ホ27 『いまさいわひに おかむとて よろこひなんた そてひたす』ホ39 |
「さいわふ(幸ふ)」の名詞化。
「さいわふ」は「さゆ(冴ゆ)」+「はふ(栄ふ)」の連結。
両語ともここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」などの意。
類語:「さかはえ(栄映え)」「さきはふ(幸ふ)」「いわひ(祝)」「ちわや(幸)」「さはひ(騒ひ・五月蠅)」
反対語:「わさはひ(災い)」
11/02/18
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