まろ  マロ  maro

  

【(和・守)】
合わせ。収まり。治め。まとめ。和らぎ。穏やかなさま。

『あまつまら かんみのやさこ あかまろは つくはそそのこ』ホ20
きのうちまろか やまとかけ めとりてうむこ たけうちそ』
ホ38


まる(和る・守る)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・収(治)まる/(治)収める」などの意。

変態:「まら(守)」「もり(守)」「もろ(守)」「もの(守・物)

 
 

【麻呂・麿】
B: 離れる/分れる/発するさま。起り。始まり。生まれ。
  ●男子の幼名の末尾に付ける。(「誕生地 + まろ」と名付ける場合が多いように思う)

『ひとりはんへる ふりまろは むよやそきねの よつきこそ』ホ4
『ときにあまてる みことのり うけもちのまこ かたまろに くにみてかえれ』ホ8
『あさかひめ こことむすひの つまとして うむかすかまろ わかひこそこれ』ホ8
『よつきはひとり よろきまろ みほひこのつま すゑつみか いくたまよりめ』ホ10
『つきのみこもり そむさきす つきはくわうち おとまろそ』ホ10

全部見る 

 
うまる(生まる)」の変化。
ここでは「B: 離れる・分れる・湧く・発す」などの意。

変態:「ほう(坊・生ふ)」「わらへ(童)
関連語:「うまれ(生まれ)」

 
 

【丸・稀・(回・転)】
C: 回るさま。行き来するさま。丸まるさま。

『おりあいの つすはやかたて いてたつは たひやにあえる まろひとホ40

 
まる(転る・廻る・丸る)」の名詞化。
ここでは「C: 回る・行き来する・丸まる」などの意。
「まろ(稀)」は、他を回って来るため「直ぐには来ないさま・滅多に来ないさま」をいう。

変態:「まる(丸)」「まり(鞠)」「まれ(稀)

 
 

【円・(満・磨・熟・錬・全・真)】
D: 正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま。

 ●まろやかにした物。熟成物。精錬物。精錬した金属。

『あかねほのほに つみすとも まろかねはめと けかれゑす かくいいかえる』ホ20
『このはかまろは はひきなす なまろくろまろ あすはなす』ミ8
あかまろゐくゐ しろまろは よものつなかゐ きかまろは』ミ8
『すへてふくゐの かなまろの ななのきたひの』ミ8

 ●「満ち至り」を象徴する形状。真円(日や満月の形)。 

 
まる(満る・熟る・全る・真る)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。

派生語:「まろやか」

 
 

【転・減】
E: 負の方向に離れるさま。「減る・低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・果てる」さま

まる(混る/放る/転る)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。

変態:「めり(減り)」

  

10/03/16

  

 基本理論はこちら

【ホツマツタヱ解読ガイド】 【ミカサフミ解読ガイド】 【ふとまに解読ガイド】
【やまとことばのみちのく】 【にしのことばのみちのく】 【あめなるみち】
【ホツマツタエのおもしろ記事】