くた  クタ  kuta

  

【管】
(何かを)巡らす・行き来させるもの。通すもの。

『さつさはらをひ ゐわたなす なかくたとほる』ホ14
『むつきいたれは かわくゆえ ほそのをくたに ちしるかふ』ホ16
なかのくたより はこふいき くるまのうてき ここのわの ひひきてめくる』ミ6
『みをやかみ みてくらそむる はるあきの いきはくたより さきりなす』ミ6

 
くつ(搗つ・遣つ)」の名詞化。
ここでは「C: 行き来させる・巡らす」などの意。

 
 

【(和)・果】
合わせ。和合。結び。実り。
 ● 結んだもの。実り。結果。果実。

『こかこふと なくはすなおや くたくれは くたかけなくそ』ホ21

 ● 陽陰を和す者。和つ君

『ここにすへらき すすみゑす くたみのむらの かりみやに はかりていわく』ホ38

 
くつ(和つ・交つ)」の名詞化。
ここでは「A: 合わす・結ぶ・生む・実る」などの意。

類語:「つ(果)」「み(実)
派生語:「くたもの(果物)」

 
 

【朽・腐・芥】
負の方向に離れるさま/もの。 取るに足らぬもの。くだらないもの。つまらぬもの。

『たからあつめて くらにみつ ちりやあくたの ことくなり』ホ13

 
くつ(朽つ)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。

変態:かす(滓)」「くす(屑)」「くそ(糞)」「くさ(腐・臭・瘡)
類語:「ちり(塵)
おけ(穢)」「あく(灰汁・悪)」「こけ(鱗)」「こけら(鱗)」
派生語:「あくた(芥)

  

09/10/04

  

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