【芳山・橘山】
起ちの山。立ちの山。
クニトコタチが「タチハナ(立木)」を植えたことによる名。タチバナの別名が「カク」
1.ハラミ山の別名の一。 アマノカグヤマとも言うが意味は異なる。
『たかみむすひと くにすへて とこよのはなお はらみやま かくやまとなす』ホ4 『またはたれ ひすみひたかみ かくやまと ふたいわうらに つくつけの』ホ8 『またふつぬしは かくやまお つかさとれとて かとりかみ』ホ8 『あすかきみ かくやまうつし みやのなも はせかわほりて』ホ24 『たきこひめ かくやまつみの つまとなり かこやまうみて』ホ28 『ひさかたの あまのかくやま とかもより さわたりくるひ』ホ40 |
別名:「はらみやま(孕み山)」「はらやま(蓬莱山)」「このやま(熟山)」「おおひのやま(大日の山)」「ひのやま(日の山)」「おおやま(大山)」「とよゐゆきやま(豊雪山)」「ふしのやま」
派生語:「かくやまと(橘山下)」
2.「かくやまつみ(橘山統み)」の通称。
『ちちみつからの つけふみお かくやましかに たてまつる』ホ20 『かくやまは やますみのふこ ふとたまは みむすひのみこ』ホ20 『ふとたまは よよまつりとれ またかくやまは ものぬしよ』ホ23 『あにみまこゑて ふとたまと かくやまはねの をみとなる』ホ24 『さきにみこなく かくやまか あめみちひめお ゑゑなして』ホ27 |
【香久山・香具山】
大和国の香久山。テルヒコが橘山(ハラミ山)を模して造る。
『まこほのあかり かくやまの あすかのみやに をわします』ホ序 『かくやまをきみ これきかす おうなのまつり いつこある』ホ24 『ゆめのつけ かみおまつれよ かくやまの はにのひらてに ひもろけと』ホ29 『かくやまの みねのはにとり かえことは みよのうらかた』ホ29 『そのみちなりて くろたより かくやまかもや たかのみや』ホ32 |
●香久山麓の政府。アスカの政権。
『さきにかくやま なかすねは みをやすへらき みこなきお』ホ28 『かくやまのとみ なかすねか ままにふるえは さはかしく』ホ29 |
「かく(橘・香)」+「やま(山)」
また「かぐ(上ぐ)」は「あすく(上すく)」と同義。
09/12/15
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