かぬ  カヌ  kanu

  

【(和ぬ・交ぬ・適ぬ・叶ぬ)・兼ぬ】
A: 合う/合わす。備わる/備える。匹敵する/させる。適合する/させる。可能である/可能にする。

ひるこひめ みこおしひとお ひたします ねとさほこくに かねをさむ』ホ6
かねておもえは ますかかみ あおひとくさも すくとなる』ホ17
『まてのはに ゆひてなかもつ あかたえと ぬきまおかぬる てるたゑや』ホ192
『なかつはしらの ねおかかえ またよところの もりもかね ともにまもれよ』ホ21
かねてあうひの いつのかみ たかちほのねの かみとなる』ホ26
『よかみまつりて あうゑもろ かわちおかねて をさめしむ』ホ30
『たけひおは ゆきへおかねて かひするか ふたくにかみと ことおほむ』ホ39
『やそきねのおと かんさひお ますひとにねの しらうとと かねなめさしむ』ミ5

 
変態:「かふ(交ふ)」「かむ(咬む)」「かる(交る)」「かつ(交つ・
糅つ)」「きる(切る)」「くむ(組む)」「こむ(込む)
派生語:「かなふ(適う・叶う)」「かならす(必ず)」「つかぬ(束ぬ)」「もかな」「かな(哉)」「かなね(適)」「かなめ(要)」「かなき(鉗)」「かなし(悲し)」「かたし(固し・難し)
独り言:「かなふ=可能=can」?

 
 

【兼ぬ】〈できないの意〉
=かなわぬ

『うたみそめ おもひかねてそ すすむるお ついとりみれば』ホ1
『そさのをか たたゑかねてそ つるきもち ゆくをはやこか おしととめ』ホ7
『とつみやの つけにもろあい かみはかり かねてかなての みことのり』ホ8
『あしなつち そをのてにつき やめうめと おひたちかぬる かなしさは』
ホ9
『むかしなる あおひとくさも そにふゑて みちおふれても とときかねホ23


かぬ(兼ぬ)」+「ぬ(否定)」の短縮。

派生語:「かなし」「かならず

 
 

【(交ぬ・通ぬ・回ぬ)】
C: 回る/回す。行き来する/させる。交通する/させる。

変態:「かる(回る・転る)」「かゆ(通ゆ)」「くる(繰る・転る)
派生語:「かなて(奏で)

 
 

【(上ぬ・高ぬ・熟ぬ・捏ぬ)・予ぬ】
D: 正の方向に離れる/離す。「上がる・勢い付く・先行する・栄る・熟れる・優れる・至る」

かねてさつさに うたみつけ なくれはたしむ はたれまお さつさつつうた』ホ8
かねてほつまと ひたかみの さかいにてまつ ふつぬしか』ホ11

 
変態:「かつ(勝つ)」「かむ(醸む)」「かる(上る・駆る)」「きむ(極む)」「きる(鑽る)」「こぬ(捏ぬ)」「こゆ(肥ゆ)
派生語:「かね(金・予)
よかね(活熟)」「かねて(予て)」「あかね(茜)

 
 

【(朽ぬ・枯ぬ・暗ぬ・懲ぬ)】
E: 負の方向に離れる/離す。「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」

変態:「かる(枯る)」「きゆ(消ゆ)」「くゆ(悔ゆ)」「くる(暮る)」「こゆ(臥ゆ・凍ゆ)」「こる(懲る)

 
 

【(和・交・兼)】
合い。合わせ。間。中。調和。

『まつりみゆきの やすたれに かぬかわみみの みこうみて いみなやすきね』ホ31

 
「かぬ(和ぬ・交ぬ・兼ぬ)」の名詞化。

 

10/03/23

  

 基本理論はこちら

【ホツマツタヱ解読ガイド】 【ミカサフミ解読ガイド】 【ふとまに解読ガイド】
【やまとことばのみちのく】 【にしのことばのみちのく】 【あめなるみち】
【ホツマツタエのおもしろ記事】