アオイカツラ

→ 語義

葵桂。
アオイ(葵)カツラ(桂)
陰陽。妹背月日。女男。夫婦。

桂の葉と葵の葉は形がよく似ているが、桂は天に向って聳えるのに対し葵は地表近くにある。
このことから桂を「陽・天・男」の、葵を「陰・地・女」の象徴としたものと思われる。
 

★『国立科学博物館』アオイの名がついているが、アオイ科の植物ではない。徳川家の三葉葵の文所はフタバアオイの葉3枚をデザインしたものだが、ミツバアオイは実在しない。5月に行われる京都の上賀茂・下鴨神社の葵祭にも登場するのでカモアオイの別名もある。葵祭ではカツラの枝にフタバアオイの枝葉をつけたものを、祭人の頭、山車の屋根、すだれ、器などにくっつける。平安中期の『本朝月令』という本には「鴨祭の日、楓山の葵を頭に挿す。当日早朝、松尾の社司らに挿頭の料(材料)をもたらしむ」とあるので、当時は上社・下社のまわりにフタバアオイがたくさん生えていたのだろう。カツラの葉もフタバアオイに似ているところから、カツラを男性、フタバアオイを女性に見立てて一緒にし、家庭の繁栄を願ったとも伝えられる。

  

鳴神を 別けて鎮むる カグツチと ミヅハメを生む 葵葉と 桂妹背の 御言宣』24文
陽陰(日月桂葵)は振り照り 全きは 怒つ霊 別けて 神を生む これトコタチの 更の稜威 "ワケイカツチの 天君"と』24文
トヨタマは ミヅ社を出ず 明くる年 大上スヘラギ ワケツチの 葵・桂を 袖に掛け 宮に到れば 姫 迎ふ』26文
『いま一つ 葵・桂 妹背を得ば 人生き悟る 三つ知れば 竜君如く となる』26文
『時に 返しは    紙に包みて みひき草 文箱に収め 奉る』26文
『喜びて 紋に写させ 織る 小葵の御衣 菊散と ヤマハ留彩の 三つの紋 神の装ひの 御衣裳なるかな』
26文

 

 

アオイカツラノメヲマツリ

→ 語義
  

葵桂の陰陽(女男・夫婦)祭。
ヒコホオテミトヨタマ姫の故事 (26文) に由来する。

『汝 渚に 落ちんとす 御胤思えば 猛心 成して泳ぎて 永ら得る これ地生き知る』
『宮に立ち 振りて嘲り 免るる これ天生き知る』
『いま一つ 葵・桂の 妹背を得ば 人生き悟る 三つ知れば 竜君如く 神となる』
  

【葵祭】アオイマツリ −広辞苑より−
京都下鴨神社および上賀茂神社の祭。当日、冠や牛車(ぎつしや)・桟敷の御簾(みす)などを葵鬘(あおいかずら)で飾ったからいう。祭礼は、昔は陰暦四月の中の酉の日、今は五月一五日。斎王代・勅使らが行列して御所から下鴨・上賀茂とめぐり、祭典・東遊・走馬の儀がある。古来、祭といえば葵祭を意味した。三勅祭の一。賀茂祭。北祭。
  

『いま一つ 葵・桂 妹背を得ば 人生き悟る 三つ知れば 竜君如く となる』26文
四月より 大陽を招きて 夏を継ぐ 衣 綿抜きて 月半ば 早開き祭る 稲荷神 末は葵の 夫婦祭ミ7文
四月は大陰の 陽を招く 稲苗青みて 夏を告ぐ 中綿抜きて 月末は 葵・桂の夫婦祭ミ9文

  

  

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