くす  クス  kusu

  

【(和す・交す・潔す・薬す)】
A: 合う/合わす。当たる/当てる。連なる/連ねる。収(治)まる/収(治)める。直る/直す。

変態:「かす(交す・和す)」「きす(着す)」「けす(潔す)」 「こす(居す・扈す・錮す)
派生語:「くし(櫛・串)」「くさ(種)」「くす(薬)」「くさり (鎖)」「くすり(薬)」「いくさ(軍・戦・兵)」 「つくす(仕す)」「くっつく」

 
 

【屈す・(離す・欠す・濾す・消す)】
B: 離れる/離す。分く。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。

変態:「かす(離す)」「かつ(割つ)」「けす(消す・解す)」 「こす(漉す)
派生語:「かくす(隠す)」「くさ(種)」 「くさる(腐る)」「くせ(曲)

 
 

【(越す・遣す・還す)】
C: 回る/回す。行き来する/させる。
還る/還す。

変態:「かす(貸す)」「かつ(搗つ)」「きす(帰す)」 「こす(遣す)」「きつ(来つ)
派生語:「くしろ(釧)」「くし(釧)」「くすり(薬)」「わたくし(私)

 
 

【奇す・(貴す・上す・高す・越す・超す・勝す)】
D: 正の方向に離れる/離す。「上げる・尊ぶ・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・中心に置く・至らす」

変態:「かす(上す・活す)」「かつ(勝つ)」「きつ(屹つ・鍛つ)」 「けす(化す)」「こす(超す)
派生語:「くすふ(燻ぶ)」「くしひ(貴霊)」「くしひる(貴霊)」「つくす(尽す)」 「くす(葛)」

 
 

【屈す・(朽す・腐す・消す・暮す)】
E: 負の方向に離れる/離す。「下げる・勢いを失わす・劣らす・縮小する・静める・隅に置く・果てさす」

変態:「かす(臥す)」「くつ(朽つ・崩つ)」「けつ(消つ)
派生語:「いわくす(汚穢屈す)
くもくしふみ(雲櫛文)」「くさる(腐る)」 「くす(屑)」「つくす(尽す)


【薬】
改め。回帰。改善。

『みとせいつくに たらされと いわくすふねに のせすつる』ホ3

 
「くす(越す・遣す・還す)」の名詞化。

変態:「くし(薬)
類語:「くすり(薬)


 

【(奇・貴・高・超)・葛・国栖】
正の方向に離れる/離すさま。
「上がる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」さま

『これおみすちの ことのねそ かたちははなと くすのはお  かたかきとうつ』ホ9
『くすりには ひとみこまひさ うはなくす つちひとゑはは まめはこ そ』ホ192
いわくすの  ふねおもふけて まらかおち あまつははらお ふなおさに』ホ20
『もすそのくすに やふるゆえ すすくすもちい これおたす』ホ28
『ものぬしかかえ くすあみお  ゆひかふらせて ややころす』ホ29

 
「くす(
奇す・越す・超す・勝す)」の名詞化。

変態:「かた(葛)」「くつ(葛)」「かつ(葛)」「かと(角・才)こせ(巨勢・居勢・古瀬・御所)
類語:「かつら(葛・蔓・桂)」「かつらき(葛城)」「くしひ(貴霊)」「くしひる(貴霊)」「くちら(鯨)」
派生語:「いわくす(斎奇)

 
 

【屑・(腐・糞)】
負の方向に離れる/離すさま。 下。末。端。裾。取るに足らないもの。

『あめにいのれは くすなかれ は みあしおかむ おいつめて』ホ28
『もすそのくすに やふるゆえ すすくすもちい これおたす』ホ28

 
「くす(
朽す・腐す・屈す)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。

変態:「かす(滓)」「くそ(糞)」「くた(朽・腐・芥)」「くさ(腐・臭)「きす(傷)」

 

09/12/17

  

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