梟帥 (長・猛)。
「タケル」は、本来「長ける者・治める者」の意だが、正規の国守
(中央が任命する国造や県主) ではない司、反逆した元国守など対して使われる場合が多い。「とへ」「あかし」「ほふり」「はりへ」なども同じ。
『弟ウカシ来て "磯城タケル 葛城アカシも みな拒む』29文
『長ども 悉く斬れども ナガスネが 戦い強く 当たられず 時にたちまち 甚雨降る』29文
『世に歌ふ歌 "八雲たつ 出雲タケルが 佩ける太刀 葛
多巻き あわれ錆無し"』34文
『クマソを議り 御言宣 "我聞くクマソ 兄アツカヤ 弟セカヤとて 人の頭 諸を集めて 長とす"』38文
『十二月に行きて クマソらが 国の盛衰 窺えば トリイシカヤが 川上に 長の族 群れ寄りて 安座なせば』38文
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