常陸帯 (直ち帯)。
教えの帯=孕みの帯=経緯の帯=陰陽羽二重=ヰハタ帯=サツサ孕帯。
モノマの障りを除き、イキスをヒタチとする帯。
【常陸帯】ヒタチオビ −広辞苑より−
常陸国鹿島神社で、正月一四日の祭礼の日に、布帯に男女が各々その意中の者の名を書いたものを神前に供え、禰宜(ねぎ)がこれを結んで縁を定めた帯占。鹿島の帯。
『てれば姫君 障らねど イキス
"直ち" と なす帯ぞ』16文
『陽陰より授く 経緯の帯 陽陰に則りて 父の丈 比ぶる帯に 母の息 "直ち"
となるは 頂なり』16文
『イキスも知れば イキス宮 コヤネとヒメと ここに置き 我は後
宮に フツヌシと 直ち帯
成し 授けんと』16文
『タカマの原の 仮宮に 帯
賜われば 諸が名も "直ちの宮"
と モノノベが 愛でて造れる カシマ宮』16文
『カトリとカシマ イキス宮 賜ふ
直ちの 帯の名も ヰハタ帯とぞ』16文
『月の名も 栲[帯]の奥法 謹しみの 直ち帯こそ いとも畏し』16文
『弥の腹の 身は種 孕む[栄らむ] 直ち帯 負ひぬ連ぎの 宝
奮るなり』フ018
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