ちぬ  チヌ  tinu

  

【因ぬ・(染ぬ・親ぬ・治ぬ・領ぬ・統ぬ)】
A: 合う/合わす。交じる/交ぜる。在る/現す。似る。匹敵する。釣合う。

変態:「つむ(集む・詰む)」「つる(連る)」「とつ(綴つ)」「とむ(留む)」「しむ(染む)
派生語:「ちなむ(因む)」「ちに(因)」「うひちに」「ちね(因)

 
 

【(散ぬ)】
B: 離れる/離す。放つ。払う。発す。そる/そらす。曲る/曲げる。

変態:「たつ(起つ・発つ・断つ)」「ちる(散る)」「つむ(摘む)

 
 

【(繁ぬ)】
D: 正の方向に離れる/離す。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・中心にある・至る」

変態:「たつ(立つ・経つ)」「つむ(積む)」「つる(吊る)」「てる(照る)」「とむ(富む)
派生語:「ちぬ(茅渟)」「ちね(千峰)

 
 

【(垂ぬ・死ぬ)】
E: 負の方向に離れる/離す。「低まる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」

変態:「ちふ(禿ぶ)」「つふ(禿ぶ)」「つむ(潰む)」「しぬ(死ぬ)」「しる(痴る)

  
 

【茅渟・血沼・千沼・千渟・智努】<地名>
栄えの地。栄光の地。タケヒト御幸の地。 =すゑ(陶)

ちぬのやまきて ゐつせかる きのかまやまに おくらしむ』ホ29
『おおたたねこお ちぬすえに ありとつくれは きみやそと ちぬにみゆきし』ホ33
『みそゐほの なつきゐそきね たかいしと ちぬのいけほる』ホ37

 
「ちぬ(繁ぬ)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。

変態:「ちの(茅野)」「ちのみや(茅の宮)」「さの(狭野)」「しな(信濃)」「しの(篠)」「ちね(千峰)
類語:
すゑ(陶)

  

09/12/12

  

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