なれ  ナレ  nare

  

【慣れ・馴れ・(習れ・倣れ)】【(均・平・緩)】【熟れ】
1.合わせ。中和。緩和。中位。平均。平坦。

あなれくらわた しむねこゑ なりわみめかみ』ホ14
『たけやたは やそよろをのこ なれたけそ』ホ16
『ふたかみの とほこにをさむ としふれは にふなれときの たみあるも』ホ17
『ときものきれは よつきなし たみのよわひも やよろなれホ23

2.こなれ。熟成。熟練。

『なるるも としなかは はせいつかけも なかなれや』ホ192
『みなみのむまは ちいさくて としなれはやく ねかうすく いさおしならす』ホ192
『ははおあけ みうゑきさきと なれみなも いみなもそれそ』ホ31

 
なる(和る・平る/熟る)」の名詞化。

 
 

【汝】
会う者。向かう者。対する者。

なれとちからと はやふねに ゆきていわふね すすむへし』ホ20

 
なる(合る・和る)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・向かう・対する」などの意。
また「
(合・和) 」+「れ(在・現)
「れ」は「あれ(在れ・現れ)」の短縮で、存在を表す。

変態:「まえ(前)
類語:「なんち(汝)」「いまし(汝)」「しか(其方)

  

09/09/28

  

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