【言】
伝え。響き。
『もろゆるさねは かたのかみ ななたひちかふ のりこちに』ホ8 |
「こつ(遣つ・越つ)」の名詞化。
ここでは「C:
回る・往き来させる・伝える・響かす」などの意。
変態:「こと(言)」
【(如ち)】【(勝ち)】【(方・様)】
1.合っているさま。 似ているさま。 匹敵するさま。
2.〜の方向に離れる・傾くさま。 〜の如。
「こち」は「こつ(交つ/離つ)」の名詞形。
「こつ」は「かつ(交つ/離つ)」の変態で、「合う・合わす」「離れる・離す・逸れる・逸らす・曲がる・曲げる」などの意。
変態:「こと(如)」「かち(勝ち・〜がち)」「かた(方)」
【東風】
東からの風。春の風。
『まうらふとまに あきにとる こちにひもとけ つみのかる』ホ20 『こちふきかわり にしけむり あたにおふえは くさおなく』ホ39 『あきにとは こちにひもとけ つみのかる つくみこころの はるそきにける』フあきに |
「こちかせ(東風)」の略。
「こち」は「こつ(上つ・肥つ)」の名詞化。
ここでは「D:
正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。これは「日の出・陽の出・春」、また「日の出の方向・東」を意味する。
類語:「あい(東風)」「あゆ(東風)」
【此方】
この所。こっち。
『おちこちも うるはふくにの きみありて あれもみたれす あめのみち』ホ29 |
「こつ(交つ)」の名詞化。
ここでは「A: 合う/合わす・交わる/交える」などの意。
また「こ(交)」+「ち(方・手・処)」
変態:「こっち(此方)」
【九千】
9000。
『みねにふるゆき いけみつの すえこちさとの たとなりて』ホ24 |
●六ハタレの司の総員数。
『おのかへら なんますこちに わさつけて そらつかまんと みちひねり』ホ17 |
同義語:「ここち(九千)」
12/01/28
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