【(病曲)】
逸れて曲るさま。並外れるさま。普通じゃないさま。異常なさま。
『むつのはたれは やまたあり ここちつかさに ななはかり むれあつまりて』ホ8 『そひらにしける まつかやの なかにやまたの おろちゐて』ホ9 |
「やまつ(病曲つ・病貧つ)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・それる・曲る」、またその結果「E:
負の方向(小・少・低・端・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
同義語:「やまい(病)」
派生語:「やまたのおろち(病曲の愚霊)」
【八岐】
8つ(多く)の分岐。8つの分枝。(病曲の物実)
『むつのはたれは やまたあり ここちつかさに ななはかり むれあつまりて』ホ8 『そひらにしける まつかやの なかにやまたの おろちゐて』ホ9 『やまたかしらの おろちきて やふねのさけお のみゑいて』ホ9 『やまたあかたお もちたかに たまえはあわの いふきかみ』ホ9 |
類語:「こかしら(九頭)」
派生語:「やまたのおろち(八岐の大蛇)」
【(和/山手)・山田】<地名>
1.陽陰の和合のアマテルが座す国。 =いせ・いさわ
『やまたにいたり きしとへは はるなははみち のもやまも』ホ8 |
2.1の国の山側。
『やまたのたかく みやかわの かみよりいせき つつみつき』ホ24 |
[1]
「やまつ(和つ)」の名詞化。
[2]
「やま(山)」+「た(手)」
変態:「やまと(和)」「やまて(和/山手)」「やわし(和し)」
別名:「いさわ(結和)」「いせ(妹背・伊勢)」「ひよみ(日夜見)」
11/09/07
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