のみ  ノミ  nomi

  

【のみ】
納め。締め。終り。(これにて)おしまい。以上。

『まゆみぬの やとよのはたと はくわゆみ ははやおそえて たまふのみホ11
『つたえみちひき そろこやし たみにきはさん ちかひのみホ17
『きみうゆる あまのまさかき いかにせん われはのとこと のんすのみホ28
『われはうた うたふのみとて きえうせぬ むなさわきして たちかえりけり』ホ33
『とみねかわくは くにむけの をしおこふのみホ34
『そのあちお とくとゑされは みちのくお ゆきたかふかと おそるのみなり』ミ序

 
のむ(納む)」の名詞化。
ここでは「A: 合う・納まる・締まる・終る」などの意。

類語:「はかり(ばかり)」「たけ(だけ)」「たた(直・唯)

 
 

【(泥・土)】
負の方向に離れるさま。
 陰。水と埴。土。地。

『もうさくのみの すくねなり なかおいちして これおめす』ホ35

 
のむ(退む・萎む)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」などの意。
これは陽陰の精製過程で重く沈んで凝った「陰」の属性を表す。

変態:「とろ(泥)」「うひ(泥・水埴)
類語:「はに(埴)
くに(地)」「つち(土)」「と(土)」

  

10/01/17

  

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