兄磯城。
=シギタケル。
神武東征において、高倉山の麓に屯って皇軍を迎え撃った、磯城の県主の一人。
★『旧事・書紀』では倭の国の磯城邑の八十梟師(ヤソタケル)。
『高座山の 麓には 兄シギが軍 磐余の 要に寄りて 道
塞ぐ』29文
『シギヒコを 雉子に召せど 兄は来ず
また遣る八尺の カラス鳴き "和尊の御子
汝
召す いさわ
いさわぞ"』29文
『兄シギ聞き "慈愛なす尊 汚穢ぬ時 仇
枯らす
[仇ガラス]"
とて 弓引けば』29文
『弟シギ怖ぢて 形変え "尊の慈愛に 我
畏る" "愛々汝"
とて 煽り炙え 随に到りて "我が兄は 仇す"
と申す』29文
『"弟
[経]に諭し 教えても来ぬ 後討つも 良し"
と
タカクラ 弟シギと 遣りて示せど 肯はず』29文
『ミチヲミが撃つ オシサカと ウツヒコが撃つ オンナ坂 兄シギの逃げる クロ坂に 挟みて撃てば』29文
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