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徹底解説みかさふみ講座 第39回 [2023.1.22]

みかさふみ タカマ成る文 (8)

著者:おあずけ2号 (駒形一登)
著者HP:ホツマツタエ解読ガイド https://gejirin.com

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 たかまなるあや (その8)
 タカマ成る文 https://gejirin.com/mikasa06.html
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 てれはたたゆる みなかぬし あきりにのりて やもにゆき
 ひつきのみちお ゆつりはに あかたのかみの いろくにと
 なつけあのみち はのみちも あしのことくに たつゆえに
 よそこのかみは あにかえり もとのたかまの はらにあり
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 てれば称ゆる ミナカヌシ 天霧に乗りて 八方に行き
 日月の道を譲り 地に県の上の 色国と名付け
 天の道 地の道も 葦の如くに 立つゆえに
 四十九の尊は 天に還り もとのタカマの 原にあり
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ここは五七調が少々いびつなため言葉の区切りを調整しています

■てれば (照れば)
「それに照らせば・それを鑑みて」 などが原義と考えます。
ここでは 陽陰 (=日月・天地・上下) のシステムの巧妙さを
「鑑みて・鑑定/鑑識/鑑賞して」 という意でしょう。


■天霧に乗りて八方に行く (あきりにのりてやもにゆく)
アキリ(天霧) は アノサキリ(天の紗霧)の略です。
ホツマの18アヤに、天地創造を終えたアメノミヲヤが ウツロヰ(=空)を馬、
シナト(=風)をくつわとして 地球を “のりめぐる” という記述がありまして、
“天霧に乗りて八方に行く” というのは、これになぞらえた表現と考えられます。

 ‘ウン’ の手の ウツロヰを馬 ‘イニ’ の手の シナトはくつわ
 光 鞭 ‘オ’ 手に地球 のりめぐる 音は “ホオコホ”   〈ホ18-2〉

 “のりめぐる” は 乗り巡る の意味に、和り恵る(のりめぐる)の意味を重ねていて、
 和り恵るは “やわしてめぐる” の換言です。これは 「ほどよく調えて恵む」 という
 意味で、アマテラス(和照らす) とも言います。

つまりミナカヌシは、かつてアメノミヲヤが風に乗って地球の空を
巡って恵んだ如くに、地球の八方を巡って調えて恵んだということです。


■日月の道を譲る (ひつきのみちおゆづる)
“日月” は ここでは 「上下」 の換言ではないかと思います。
陽陰=天地=日月=上下
です。
アメノミヲヤが創った陽陰システムの完璧さに感心して称えるミナカヌシは、
地を治める行政機構にも、「日月(上下)のシステムを写した」 ということでしょう。


■県の上の色国 (あがたのかみのいろくに)
アガタ(県)アカツ(分つ・頒つ)の名詞形で、「分割・区分・区画」 などが原義です。
カミ(上)は ここでは 「上位にあるさま・(下を)統べ治めるさま」 をいいます。
イロ(色)は ここでは 「いろいろあるさま」 を表します。
ですから “国” という行政の上位機構を設けて、バラバラに自治を行っていた
小規模の地域群を統括していったということだと思います。

 後の時代においても、地方の行政機構は
 粗(あれ) < 県(あがた) < 国(くに)
で構成されていました。 


■天の道・地の道 (あのみち・はのみち)
“日月の道” と同じく、“天と地” も 「上と下」 の換言で、
「上の道と下の道」 「君の道と臣民の道」 「中央と地方の政の道」
などを表すものと考えます。


■葦の如く (あしのごとく)
のように 「繁殖力のすさまじいさま」 をいいます。
葦は世界で最も分布の広い植物の一つだそうです。[画像]
ただ古代においては 「やたら繁茂する雑草」 の総称だったのかもしれません。


■四十九の尊 (よそこのかみ)
フトマニ図に表される 「全49神の地上顕現」 をいいます。
やはり49神は クニトコタチの七代の尊として 全神が地上に降りたようですね。


■タカマの原 (たかまのはら)
タカマの領域・高みの領域」 の意で、ここでは 「天界・神界」 をいいます。

 

【概意】
そのシステムを鑑みて称えるミナカヌシは、天の霧に乗って八方に行き、
日月(=上下)の道を地に写し、各地に県の上の “なんとか国” と名付けて建て、
<ミナカヌシに続くクニトコタチも同様に国づくりに尽力すれば>
天(=上・君・中央)の道も 地(=下・民・地方)の道も 葦の如くに立ったゆえに、
四十九の尊は天に還り、もとのタカマの原にあり。

 

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 くにたまくわし さこくしろ かれかみまつる はもたかま
 すかのところは これにくらへん
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 地球 くわし サコクシロ 故 神纏る 地もタカマ
 清の所は これに比べん
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くわし (細し・詳し・精し・美し)
クワは コマ(細)の変態で、コマは コム(混む・込む) の名詞形です。
ですから 「ぎっしり詰まるさま・凝縮されるさま・コンパクト」 が原義です。


サコクシロ


■神纏る地 (かみまつるは)
これは具体的には、ユキ宮アメトコタチの9神と、
スキ宮
ウマシアシカイヒコチの11神を纏る 「皇宮・都」 をいいます。

 
■清の所 (すがのところ)
スガ(清)は スグ(直ぐ)の名詞形で、
「まっすぐ・曲りなきさま・濯がれたさま・スカッとするさま」 などが原義です。
ですから 「清らかな所・草を薙ぎたる所・神聖な所」 などの意ですが、
具体的には 他の神々を纏る各地の 「神宮・神社」 をいうものと思います。

 

【概意】
地球は凝縮されたサコクシロ。
しかれば 神を纏る地 (都) も “タカマ” である。
神聖な場所 (神宮・神社など) はこれに比べられよう。

 

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 をおんかみ おりのみゆきに ききませは
 こきみもみこと みちひこも みなつつしみて うやまいにけり
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 大御神 折の御幸に 聞きませば
 九君 百尊 三千彦も みな謹みて 敬いにけり
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■大御神 (をおんかみ)
アマテル(斎名ワカヒト)を指します。
このアヤでは アメノミヲヤに対して “ヲヲン” を使っているので、
アマテルに対しては一段下げて “ヲオン” と表記している?かもです。


■折の御幸 (おりのみゆき)
オリ(折)は オル(折る)の名詞形で、「往き来・めぐり」 を原義とし、
ここでは 「めぐり合せた機会・とある機会」 を意味します。
ですから 「とある時の御幸」 という意味です。


■聞きます (ききます)
キク(聞く・効く)の尊敬語で、キクは 「(身に) 合わす/寄せる/及ぶ」 などが原義です。
かなり広範な意味を表しますが、ここでは 「気に留める・取り上げる」 などの意です。


九君・百尊・三千彦 (こきみ・もみこと・みちひこ)


謹む (つつしむ)


■敬いにけり (うやまいにけり)
ニケリは 「〜に然り」 が原義です。
ですから 「敬うにしかり・敬うのであった・敬礼するのであった」
などの意となります。

 

【概意】
<以上のように>
大御神が とある御幸にて <ヤマクイの質問を> お取り上げになりませば、
九君・百尊・三千彦も みな心を添えて敬礼するのであった。

 

本日は以上です。それではまた!

 

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