かはね  カハネ  kahane

  

【姓】
(全体を)覆うもの。共通のもの。

『いまかなさきの ゑたかはね むなかたあつみ たすけしむ』ホ6
『あたつくしねに おおみわの かはねたまわる わにひこは ももこそふほそ』ホ31
『みかさのかはね うさまろに たまひてたたゆ みかさをみ』ホ31
かはねおとえは をはこもり めはかつてひこ たまふなは』ホ31
『ゆきとくにむく みちつかさ かえれはよしと かはねたまひき』ホ34
『みこもてあそひ ものいえは ゆかわおほめて とりとりへ かはねたまわる』ホ36

 
「かはぬ」の名詞化。
「かはぬ」は「かふ(交ふ)」と同義語「はぬ(合ぬ)」の合成。
ここでは「A: 合わす・収める・覆う」などの意。

変態:「かはい(庇い)
類語:「たはね(束ね)」「から(族)」「うちな(氏名)

 
 

【屍・尸】
(霊を)覆う器。

『たらちねの はやちにかはね ひきとりて もやおつくりて かりもかり おくる』ホ10
『あめのまつりお たておけよ かはねのみやに かんくらお』ホ13

 
「かはぬ」の名詞化。
「かはぬ」は「かふ(交ふ)」と同義語「はぬ(合ぬ)」の合成。
ここでは「A: 合わす・収める・覆う」などの意。

類語:「から(空・骸)」「きさり(帰更り)」「おもむろ(骸)」「むくろ(身・躯)」

  

10/06/08

  

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