五十坂彦。
十市の県主。サタヒコの子。
ヤマトタリヒコクニ(6代孝安天皇) の長橋、ヰサカ姫の父。またおそらくマソヲの父。
アマタラシヒコクニが春日親君となったため、春日県主から十市県主に県替えとなった様だ。
■カヱシネ(5代孝昭天皇) がアマタラシヒコクニに春日県を賜ったため、それまで春日県主をしていたアウヱモロに始まる一族に対しては、磯城県や春日県の一部を割いて新たに十市県を新設し、ヰサカヒコをその県主に封じたのではないかと思われる。というのは欠史八代といわれる時代は、皇の后は大和の県主の娘や孫を娶っているが、入れる局まで踏襲されており、春日県主の娘は常に勾当とされていたが、ヰサカヒコ以降、勾当となるのは十市県主の娘なのである。
■春日・十市県主 アウヱモロ──┬オオマ─────┬フトマワカ──┬サタヒコ──┐ │ │ │ │ ├イトオリ姫 └イトヰ姫 └イイ姫 │ │ │ └ヌナタケ姫 │ │ ┌──────────────────────────────┘ ├ヰサカヒコ──┬マソヲ─────マシタ姫 │ │ └オオヰ姫 └ヰサカ姫
┌アマタラシヒコクニ─オシ姫[内宮]───────オオヤマトフトニ カヱシネ(孝昭天皇)┐│ (春日親君) ┃ (孝霊天皇) ├┴────────ヤマトタリヒコクニ(孝安天皇) ヨソタリ姫────┘ ┃ ┃ シギ県主ナガハヱ─────────────ナガ姫[大典侍] ┃ トイチ県主ヰサカヒコ───────────ヰサカ姫[勾当]
『磯城ナガハヱが ナガ姫を 大典侍后 十市ヰサカ ヒコがヰサカ姫 内后 長橋に居て ヲシテ守』31文
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