やふさ  ヤフサ  yafusa

  

【八房・(八節)】
(八方の民を)和して照らすさま。
 ●<その物実> 8つのまとまり・塊・房。 8つの節。8区分。8画。8角。

『めすてくるまお ひたかみゑ みゆきのきみは やふさこしホ4
『ちちみかと やふさくるまの みゆきなす かみもけかれの あるやらん』ホ15
『みこはやふさの いてくるま ふそゐのはとお ゐつともの まもるみやつこ』ホ20
やふさみくるま つきこやね かこむまやその もののへら』ホ24
『よろくひいわく わかきみの やまおやふさの ゐゆきなす』ホ24

 ●ハラミ山頂の8つの冠峰。 =八峰

『うみほりつちお みねにあけ やふさはかりと あにこたえ』ホ24

 
[1]
やふす(和す/熟ふす)」の名詞化。
「やふす」は「やふ(和ふ/熟ふ)」と同義語「ふす(付す/悉す)」の合成。 
ここでは「A: 合う/合わす・和らぐ/和す・収(治)まる/収(治)める」、また「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「上げる・敬う・尊ぶ・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・中心に置く・至らす」などの意。
[2]
や(八)」+「ふさ(房・節)

つまり「やふさ(八房)」の形は「八方を和し照らすこと」の物実と思われる。
八房の中心にあるのが君で、これは天の九座中御座に相当する。

 

10/03/22

 

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