【(零沈)・愛知多】<地名>
低湿地。沼地。 =やすかた
● 汚穢隈の区画。
『あいちたの おとめかとこに わかおきし いせのつるきの たちわかるやわ』ホ40 『あいちたにたつ みやなりて わたましこえは みことのり』ホ40 『むへうけたまえ ありつよの あひちたにまつ きみかひるめし』ホ40 |
「あい(零)」+「ちた(垂・沈)」
「あい」は「あゆ(零ゆ)」の名詞化。「ちた」は「ちつ(垂つ・沈つ)」の名詞化。
どちらも「落ち・沈み・低まり」の意。
ヤマトタケは自分の過去生であるソサノヲを「かわあひ(川合/汚穢)」の地に「おほみや(大宮/追穢社)」を立て「ひかわかみ(氷川神/放汚神)」として祭っている。この「かわあひ」に「あいちた」は対比されているものと思われる。
『かわあひののに おほみやお たててまつらす ひかわかみ』39文 |
「かわあひ」:「あいちた」 「おほみや」:「おほま」 「ひかわ」:「あつた」
類語:「やすかた(安方)」「かわあひのの(川間の野)」
別名:「つしま(垂州・津島)」
関連語:「あゆちかた(年魚市潟)」「ありちかた(在千潟)」「やちた(谷地田)」
11/04/22
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