野見宿禰。
ウカツクヌの子。アメノホヒ十四世の孫。
タエマクエハヤと力比べをして勝ち、相撲(スマイ)
の初めとなった。
クエハヤのタエマ国と鉄弓を賜る(弓取り)。
葬送の際の生き埋めの慣例を改めるために、イヅモから多くのハシベ(埴師部)
を呼び寄せ、ハニデコや種々の形を造らせて垂仁天皇に献上する。この功によりカタシトコロ(鍛し処)
を賜り、土師部の司とされる。
相撲の発祥は桜井市の出雲村の事で、島根の出雲説は間違いらしい。
島根県松江市大庭町、神魂
(カモス) 神社
奈良県桜井市穴師、大兵主神社内、相撲
(スモウ) 神社
北葛城郡当麻町当麻、当麻山口
(タイマヤマグチ) 神社
1.アメノホヒ―オオセイイミクマノ …… ┬11.フリネ(阿多命) │ ├11.ヰイリネ─12.ウカツクヌ(氏祖命)┐ │ │ └ウマシカラヒサ │ ┌───────────────────────────────────┘ │ ├13.襲髄命─14.来日田維命 … … 17.[出雲国造]宮向 │ └ノミのスクネ
『君 諸に問ふ "クエハヤに 競ぶる力 あらんをや" 申さく
"ノミの スクネなり"』35文
『ナガオイチして これを召す ノミのスクネも 喜べば "明日
競べん" と 御言宣』35文
『力競ぶる 上の宣り 争いの里に 土場成し タエマは東より ノミは西に』35文
『合ひ立ち踏めば ノミ強く クエハヤが脇 踏みてまた 腰
踏み殺す 時に君 団扇を上げて 響動ませば 臣も喜び』35文
『クエハヤが 金弓および 當麻国 ノミに賜わり 言えば妻 "ツキ無しの身は 弓取ぞこれ"』35文
『ノミのスクネが 申さくは "生けるを埋む 例しとは あに良からんや 計らん"
と 出雲の埴仕侍 百召して』37文
『埴偶および 種々の 形造りて 奉る "今より後は 埴仕物を 生けるに代えて 陵に 埋えて例しと なすべしや"』37文
『埴生の 奉物を 後の例しと 定まりて ノミのスクネを 篤く褒め 形し所を 賜わりて 埴仕の司ぞ』37文
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