オシクサ・ヲシクサ

→ 語義
  

押草。(放腐)。
扇に草を貼り付けたもの。(「穢を放つ」の意の物実)
シタテル姫の教え草

檜扇(カラス扇) の花葉を、ひのき製の扇に貼り付けたものを言う。
これで煽ぎながら、祓いの歌 (32音の和歌) を360回歌って、穢虫を祓う。
タネハタネ ウムスキサカメ マメスメラノゾロハモハメソ ムシモミナシム
  

【田扇】たあふぎ −広辞苑より−
伊勢市楠部の伊勢神宮の田植の神事に用いる扇。また、そのとき頒布する扇。これで田を扇げば害虫を生ぜず、産婦がいる家の柱にかけると安産するという。
  

from神名備
当社の例祭は七月十四日に行われ、一般に「那智の火祭」といわれています。これは豪壮な松明の燃えさかる御火の行事から名付けられたものですが、もとは旧暦六月十四日の神事で、正式には「扇会式例祭」または「扇祭」といいます。
十四日は、早朝礼殿の前に神輿を飾り立て、神輿の下部に「ひおうぎ」の花を飾りつけます。午前十時本杜大前の儀に続いて、十一時より大和舞・田楽舞の奉納。その後、御田植式が行われます。午後一時より扇神輿渡御式となりますが、まず礼殿にて発輿祭を行った後、宮司以下神輿の前に列立一拝この問警蹕、御神霊を神輿に迎えます。次に扇指し、神役全員石崖の上から御滝本に向かって、「ザアザアホウ」と大声に発声すること三度。この間礼殿にて太鼓を乱打します。
★『古語拾遺 (葛木御歳神社の由緒より)
大地主神、田 作りましし日に、牛の肉を以て田人に食わしめ給いき。時に御歳神の子、その田に至まして、饗に唾きて還りまして、ありさまを父に告げましき。御歳神、怒りまして、いなごをその田に放ち給いしかば、苗の葉たちまちに枯れ損われて、 篠竹のごとなりき。ここに大地主神、片巫(かたかんなぎ) [志止々鳥]・肱巫(ひじかんなぎ) [今の俗のカマワ及米占なり] をして、その由を占い求めしむるに、御歳神 祟りを為す。宜しく 白猪・白馬・白鶏を献りて、その怒りを和め奉るべしと申すに、 教えのまにまに謝(の)み奉ります時に、御歳神 答え給わく、実に吾が意ぞ。宜しく麻柄を以てカセを作りてカセぎ、 すなわちその葉を以て祓い、天押草 以て押し、烏扇 以て扇ぐべし。もし如此して出で去らずば、宜しく牛の宍をもて溝口におき、男茎の形を作りて加え、[是、其の心をまじなう故なり] ツスダマ・蜀椒(なるはじかみ)・呉桃葉(くるみ)、また塩をもてその畔に班置(まきお)くべしと宣いき。すなわち、その教えのまにまに為しかば、苗の葉また茂りて、年穀(たなつも)豊稔(ゆたか)なりき。これ今、神祇官に白猪・白馬・白鶏もて御歳神を祭ることの縁なり。
( ■この話での「大地主神」はオホナムチで、「御歳神」はワカ姫 (歳徳神) であるように思われる。)
  

『田の東に立ちて 押草に 扇ぐワカ姫 歌詠みて 祓ひ給えば 虫去るを』1文
『その押草は ぬばたまの 花はほのぼの 明らす花の 赤きは日の出 ヒアフギの 板もて作る 扇して 国 守り治む 教え種1文

押草に 扇げば蝕の 虫去りて やはり若やぎ 実る故 娘タカコを 奉る』9文
ヲヲナムチ アメヤスカワの ワカヒルメ 問えば答えの 教え草 押して扇げば たちまちに 蝕虫去にて』ミ逸文
ら努めて 押草の 守りに苗も よみがえり みあつく成れば 賑はひて 故に "果実の 祭" なす』31文
カセフ纏りは オオナムチ 出雲田和の 例し以て 六月十六日 纏りなす その教草の 守り以て』32文
『これオオナムチ 田和祈 六月十六日 行ひは 三百六十歌ひ 押草に 傷みも直る』32文

  

  

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