おとろく  オトロク  otoroku

  

【驚く・愕く・駭く】
C: (心が)往き来する。気が動転・転倒する。ひっくり返る。びっくりする。

『はなこおとろき ひにやふれ かみさりますと なくこえに きみいかりまし』ホ7
『やすかわの やみにおとろく おもいかね たひまつにはせ』ホ7
『あねはもとより さすらをか あるるおしれは おとろきて』ホ7
『うおろちか ほのほおはきて おとろかす かなさきしはし たちかえり』ホ8
『はたれもひれし まはすはゐ みておとろけは かんかゑて』ホ8
おとろきわれは みちのおと こやねのをやも わかをやと かえものうけす』ホ16
おとろくなかこ みめにしる ことはいきすの みつしれは』ホ17
『おおちおとろき われたとひ あらたなすとも これしらす』ホ24
『ちちおとろきて つましかる かくあらんとて いたさぬお』ホ24
『もろとおとろき ひおけして ひめひきいたし みこしもて』ホ24
『このよしお みつほにつけは おとろきて ほたかみおして ととめしむ』ホ26
『よはひもおひて はやきしの たかにつくれは おとろきて』ホ27
『もろおとろきて ととむれは いやとよわれは たみのため にかきおはみて』ホ28
おとろきて うちにいたれは みかさやま なおはせのほる かすかとの』ホ28
『くらとみつけて これおつく たねこおとろき きみにつく』ホ28
『たかのをきみは おとろきて つくしにくたり ともにたす』ホ29
『こといちしるし われあした くしけにいらん わかすかた なおとろきそ』ホ34
『ひめおとろきて さけひなく おほかみはちて ひととなり』ホ34
かえりおとろき つまにとふ いわくおとめは きさにさる』ホ34
『あにまつあかり おとかたち はけはおとろき ゐいりねも』ホ34
『もろおとろきて もとむれと ついにゑされは なみなきて みふねつきけり』ホ39

 
おとる(踊る)」と同義語「おく(往く)」の合成。
ここでは「C: 回る・往き来する・動転する」などの意。

  

09/10/26

  

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