あすか  アスカ  asuka

  

【(馳す如・焦す如)】
D. 正の方向に離れる如きさま。「馳せる・焦る」如きさま。

『さむれはやたの からすあり おおちかうかつ あすかみちホ29

 
あす(馳す・焦す)」+「か(如・然)

 
 

【(明処・明時・明日)】
改まった時。 翌時。翌日。

『いかるかの みやにうつりて そのあすか うてなによもお のそむおり』ホ20
『くまのなる あすかうつせは よきためし すてにきわまる』ホ20
『そのかさり かくやはたあり そのあすか おおんたからに おかましむ』ホ24

 
あす(明す)」+「か(方・処・時・日)
「あす」はここでは「C: 回る・改まる」などの意。

類語:「あした(明日)」「あすのひ(翌の日)
派生語:
あすのひ(翌の日)

 
 

【(濯・和直)】
B: 離すこと。放つこと。払うこと。除くこと。
A: 合わせ。(逸脱・曲りの)直し。調え。調和。

『もろはかり ついにうつして あすかかわ くるわにほりて みそきなすかな』ホ20

 
「あすく」の名詞化。
「あすく」は「あす(褪す/和す)」と同義語「すく(濯ぐ/直ぐ)」の合成。
ここでは「B: 離す・放つ・払う」、またその結果「A: 合わす・調える・直す」などの意。

変態:「いすき(濯ぎ)」「ゆすき(濯ぎ)」「みそき(禊)
類語:「すすき(濯ぎ)」「そそぎ(濯ぎ)」「せみ(清み)」「みさほ(操)」「たか(治汚・多賀)
派生語:「あすかかわ(飛鳥川)

 
 

【飛鳥・明日香】<地名>
1.(汚穢・隈を)避けて来た所。(汚穢・隈が)祓われる所。
2.焦る・馳せる如きさま。
3.翌時。翌日。
 ●アスカ宮の略。アスカ朝廷。

『まこほのあかり かくやまの あすかのみやに をわします』ホ序
『このひあすかの みやしろと ふとたまおして いわわしむ』ホ21
『のちむらくもに ゆつりおく むらくもあめの をんともに あすかにはへる』ホ24
『いせよりたちて あすかみや これよりみつの にしのみや』ホ24
『いまよりあにも なはやまと あすかをきみと はらをきみ』ホ24

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地名としての「あすか」は「性急」「翌時」「汚穢の祓い」の意が重なる。
「飛鳥」の漢字は「白庭山に飛ぶカラス(枯らす)の汚穢・隈を避けようと、飛ぶ鳥のようにすばやく宮を移転した」という意が表されているように思われる。「あすか」はまた「くまの(隈野)」の対語である「たか(治汚)」と同義。

 
 

【(明栄)】
正の方向に離れるさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま

『なかはやましろ はなやまの おとはひかしの あすかのへ』ホ8

 
あす(上す・明す)
+「すく(栄く)」の合成「あすく」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。

  

10/06/28

  

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