【(幸)・茅巻・粽】
1.正の方向に離れる/離すさま。「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」さま
2.(1の物実)
生い繁る草で巻いたもの。
『ももにひな あやめにちまき たなはたや きくくりいわひ』ホ1 『うすめらに ひかけおたすき ちまきほこ』ホ7 『のりくらへ ゐゐのつつたち めをのほき ゐわたちまきや めもとかみ』ミ9 |
[1]
「ちまく」の名詞化。
これは「ちむ(繁む・幸む)」と同義語「まく(全く・満く)」の合成動詞で、「ちはく(幸く)」の変態。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる/離す」で、「高める・尊ぶ・勢い付ける・栄す・熟れさす・優れさす・中心に置く・至らす」などの意。
[2]
「ち(茅)」+「まき(巻く)」
「茅」は繁茂するもの全般を言うが、ここでは特に「ささ(栄々)」と同音の「ささ(笹)」。
変態:「ちわき(幸・道開き)」「つはき(椿)」「つよき(強き)」
類語:「ちはや(幸・千早)」「しあわせ(幸せ・繁合せ)」「さつさもちゐ(サツサ餅飯)」
09/12/11
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