ヰンハトノ

→ 語義
  

斎衣殿。
皇が神を祭る時に召す衣を、織るための建物。
  

【斎服殿】イミハタドノ −広辞苑より−
神衣を織る斎み清めた機殿(はたどの)。いみはたや。いむはたどの。
  

★神様のお召し物『神之御服(かんみそ)』を、神様の妻と云われる日靈女(ひるめ) が、齋服殿(いみはたどの) に籠られて作りますが、その場合、神の妻と選ばれしものは、必ず『ユラ』と呼ばれる神を迎える聖水の場所で禊を行い、神靈を迎える為の神棚『懸作り』がある忌み屋を設えて、この日に神を待ち齋く乙女が、神御衣(かんみそ) を織ったのであります。此のときの織女を『たなばた』といい、丁寧には『棚機姫(たなばた)』と書きます。
★伊勢神宮では古くから大御神に奉る神御衣を奉織しています。神御衣とは絹と麻の織物で、松阪市郊外にある機殿で織られます。機殿は二カ所あります。絹は神服織機殿神社(カンハトリハタドノ)、麻は神続機殿神社(カンオミハタドノ)。奉織された神御衣は、内宮に運ばれ10月14日の神御衣祭で皇大神宮と荒祭宮に奉納されます。
  

ソサノヲ仕業 あぢきなく 罵・頻捲き 穢汚放ち 祈らす御衣の 新嘗の 神御衣織れば 殿穢す』7文
『これ 正されて ソサノヲが 一人被る 斎衣殿 閉づれば 怒る 太駒を 甍 穿ちて 投げ入るる』7文

  

  

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