さくなたり  サクナタリ  sakunatari

  

【(栄傾り)・佐久那太理】
勢いよく撫で落ちるさま。 
せ(背・瀬)に掛かる。

『さくらうちかめ さくなたり せおりつほのこ さのすけに』ホ6
『あまてるかみは さくなたり はやかはのせに みそきして』ホ8
『きみはみそきの さくなたり はたれゐとふの たねおゑて』ホ9
『かみのもの いわにかかりて ひたひけは たきおちくたる さくなたりホ28

 
さく(咲・栄)」+「なたり(傾り)
「さく」は「さか(栄)」の変態で、「勢いづくさま・激しいさま」を表す。
「なたり」は「なたる(傾る)」の名詞形で、「撫でるように落ち下ること」 の意。

関連語:「たきつせ(滾つ背)」「ふみおる(踏み下る)」「せおり(背下り)」
 

さく‐なだり  −広辞苑より−
(「さく」は栄える、「なだり」はなだれの意か) 
激しく落ちて来るさま。
大祓詞「―に落ちたぎつ速川の瀬に」

  

10/06/02

  

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