なおり  ナオリ  naori

  

【直り・治り・直入】
(曲りが)収まるさま。直ぐなるさま。調和するさま。

『おのころの もしもうこ かは よなおりお  おのこおのこと いのるへし』ホ18
『は たたかみなり やまさらは ほおこほさわそ ひ なおりと  いのり』ホ18
なおりのはらひ おこなえは ゑやみも なおり いねなおる』
ホ30
『みよわのなおき いさおしに なおりものぬし かみたまふ』ホ30
『わかひこか なおきかかみの ことつけは なおりなかとみ かみたまふ』ホ30
『とよのなおりの  あかたなる みそふのぬしも のりおうく』ホ31
『ものぬしと なかとみあわせ なおりかみ うさにいとうの みめかみや』ホ31

なおりかみ(直り守)の略。

なおりみたりは わかみやに とえとこた えす もにいりて もろはにまかす』ホ31

●<地名> 豊の国の「なおりあかた(直入県)」の 略。

『なつくそれより やましろも つくしなおりも  いつもにも いせはなやまも』ホ32
なおりねきのに  みつちくも うちさるとやた くにまろと』ホ38

 
なおる(直る・治る)」の名詞化。
「なおる」は「なふ(和ふ)」と同義語「お る(和る)」の合成。
ここでは「A: 合う・収(治)まる・調和する・平る」などの意。

類語:「よなおり(世直り)」「な おし(直し)」「やわら(和ら)」「や まと(和)

  

09/12/26

  

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