【(萎褪没)】
萎えて褪せて衰えるさま。またそうさせるもの。
『このはたれ ぬゑあしもちそ はけわさに たふらかすもの みなきらん』ホ8 『くまとにたまふ みあえには ぬゑあしもちか かさくさも』ホ192 『ゆみつきのよは ゐのみつに ぬえあしもちか かたをゑお』ミ7 『ゆみはりまつる みそのなは ぬゑあしもちか かさくさお』ミ9 |
「ぬゑ(萎ゆ)」+「あし(褪す)」+「もち(没つ)」
3語ともここでは「E:
負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・勢いを失う・劣る・縮小する・静まる・隅にある・果てる」の意。
つまり「ぬゑあしもち」とは「衰え・穢れ」の意を持つ言葉を三つ連ねたもの。
関連語:「ぬえくさ(萎草)」
【和草・萎草】ヌエクサ −広辞苑より− しなやかな草。しおれた草。なえた草。 (女のしなやかなさまを形容するのに用いる) 記上「―の女(め)にしあれば」 |
10/02/27
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