ヌルテ

→ 語義
  

白膠木 (潤出)。
潤い(漆・ぬるぬる)を出すさま。みずみずしく元気なさま。
  

■『故 オオナムチ 十月に ヌルテを焚きて 諸守に 餅飯 施し』(ミ7文)
意味は不詳であるが、神無月に八百万の神々が出雲に集まり、他国にいなくなるという伝承は、これに起因するのかと思う。
  

【白膠木】ヌルデ −大辞泉より−
ウルシ科の落葉小高木。山野に生え、葉は卵形または楕円形の小葉からなる羽状複葉で、葉軸に翼があり、秋に紅葉する。雌雄異株。夏、枝の先に白い小花を円錐状につけ、果実は白くて短毛を密生。葉にできる虫こぶを五倍子(ごばいし・ふし)といい、タンニンを含む。白い樹液は塗料に利用。ふしのき。かちのき。かつのき。ぬで。ぬりで。
  

『春は潤出葉 夏青く もみぢは強く  冬 葉落つ たとひ落ちても  な恨めそ 陰の忠なせ この芽出る』28文
『故 ヲヲナムチ 神無月に ヌルデを焚きて 諸守に 餅飯ほどこし』ミ7文

  

  

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