なんた  ナンタ  nanta

  

【(崩)・涙】
こぼれ落ちるもの。

なんたはたきの おちくたる ときのすかたや やとせふり』ホ9
『ややしるいまの そさのをか くやみのなんたホ9
『しむのつくはえ ともなんた こまよりおりて そさのをの』ホ9
『おほなむち ももやそかみお ひきゐきて まめもひかけの なんたあり』ホ10
『いまさいわひに おかむとて よろこひなんた そてひたす』ホ39

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「なんた」は「なた(涙)」の音便。
「なた」は「なつ(崩づ)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・落ちる・こぼれる」などの意。

 
 

【(難・灘)】
正の方向に離れるさま。 険しい・厳しい・激しいさま。困難。苦労。

なんたやわらに もとすより たまふかんへは かしまかみ』ホ10
『おほなむち ももやそかみお ひきゐきて まめもひかけの なんたあり』ホ10

 
「なんた」は「なた(灘)」の音便。
「なた」は「なつ(灘つ)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。

 
 

【(傾・斜)】
反り。それ。曲り。傾き。ねじけ。歪。

『よこしまか たておもちけて とこやみの なんたやわして ややしつむ』ホ17
『このうたに うらみのなんた とけおちて きもにこたえの かちはたし』ホ24

 
「なんた」は「なた(斜)」の音便。
「なた」は「なつ(
傾つ・斜つ)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・反る・それる・曲がる」などの意。

類語:「ねちけ(拗け)」「もちけ(捩け)」「ひねり(捻り)」「ななめ(斜め)」

  

11/03/07

  

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