なんた  ナンタ  nanta

  

【(崩)・涙】
こぼれ落ちるもの。

なんたはたきの おちくたる ときのすかたや やとせふり』ホ9
『ややしるいまの そさのをか くやみのなんたホ9
『しむのつくはえ ともなんた こまよりおりて そさのをの』ホ9
『おほなむち ももやそかみお ひきゐきて まめもひかけの なんたあり』ホ10
『このうたお みたひになんた おちかかる ひさのあおひは もにしみて』ホ26
『きさきおもえは このときと なんたなかるる きみのかほ』ホ35
『つけさるときは かたむけん おそれかなしみ ちのなんたホ35
『おもえはなんた ふくそてに あふれてみかお うるほせり』ホ35
『もろもなんたて かくよもと とのまえにうゑ かふよもと すかはらにうゆ』ホ37
『いまさいわひに おかむとて よろこひなんた そてひたす』ホ39
『きみもなんたに とらかしは さかきみすかた たてまつる』ホ40

 
「なんた」は「なた(涙)」の音便。
「なた」は「なつ(崩づ)」の名詞化。
ここでは「E: 負の方向(小・少・細・低・後・粗・暗・静)に離れる」で、「下がる・落ちる・こぼれる」などの意。

 
 

【(難・灘)】
正の方向に離れるさま。 険しい・厳しい・激しいさま。困難。苦労。

なんたやわらに もとすより たまふかんへは かしまかみ』ホ10
『おほなむち ももやそかみお ひきゐきて まめもひかけの なんたあり』ホ10

 
「なんた」は「なた(灘)」の音便。
「なた」は「なつ(灘つ)」の名詞化。
ここでは「D: 正の方向(大・多・太・高・前・熟・明・沸)に離れる」で、「高まる・勢い付く・栄る・熟れる・優れる・勝る・至る」などの意。

 
 

【(傾・斜)】
反り。それ。曲り。傾き。ねじけ。歪。

『よこしまか たておもちけて とこやみの なんたやわして ややしつむ』ホ17
『このうたに うらみのなんた とけおちて きもにこたえの かちはたし』ホ24

 
「なんた」は「なた(斜)」の音便。
「なた」は「なつ(
傾つ・斜つ)」の名詞化。
ここでは「B: 離れる・反る・それる・曲がる」などの意。

類語:「ねちけ(拗け)」「もちけ(捩け)」「ひねり(捻り)」「ななめ(斜め)」

  

11/03/07

  

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