花窟神社
三重県熊野市有馬町。
祭神 :伊弉冉尊 配 軻遇突智命
花窟神社は古来社殿なく、石巌壁立高さ45米。南に面し其の正面に壇を作り、玉垣で周う拝所を設く。この窟は伊弉冊尊の御葬所であり、季節の花を供え飾って尊を祀ったが、故に花窟との社号が付けられたと考えられる。此の窟の南に岩あり、軻遇突智神の神霊を祀る。
例祭:2月2日・10月2日。
★延喜式神名帳に「花窟神社」の名はなく、神社というよりも墓所として認識されていたものとみられる。実際、神社の位格を与えられたのは明治期のことである。
★『書紀』一書に曰わく「伊弉冉尊、火神を生む時に灼かれて神退去りましぬ。故、紀伊国の熊野の有馬村に葬りまつる。土俗、此の神の魂を祭るには、花の時には花を以て祭る。又鼓吹幡旗を用て、歌ひ舞ひて祭る。」
『イサナミはアリマに葬む 端と穂の時に祭りて』5文
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