1962年 (昭和37年) 10月28日 日曜 | 前の記事 | 目次 | 次の記事 |
ライヴ演奏:エンパイア・シアター/リヴァプール |
クオリーメン (Quarrymen) はリヴァプールのライム通り (Lime
Street) にあるエンパイア・シアター (Empire Theatre)
に3回出演したことがあったが (1957年6月9日、1959年10月18日・26日)、このリヴァプール第一の名門会場にビートルズが出演するのはこの日が初めてであった。
このイベントはNEMSエンタープライズ (NEMS Enterprises) の主催で、キャバーン・クラブ (Cavern Club) のレイ・マクフォール (Ray Mcfall) がこの日のメイン出演者リトル・リチャード (Little Richard) を招いた。このショーは「Star Studded Sunday」と題され、ビートルズを含めて8組のサポート出演者が登場した。
まず司会のデイヴ・ライド (Dave Reid) が登場し、続いてザ・ブレイクアウェイズ (The Breakaways)、次にビートルズが登場して4曲を演奏した後そのままステージに留まって、クレイグ・ダグラス (Craig Douglas) のバックバンドを務めると同時に自らもプレーする。中断の後にサウンズ・インコーポレイテッド (Sounds Incorporated)、それからケニー・リンチ (Kenny Lynch) が出演。次にシャドーズ (Shadows) の前のベーシストであるジェット・ハリス (Jet Harris) がザ・ジェット・ブラックス (The Jet Blacks) と共に演奏して、最後にリトル・リチャードが締めくくった。
5:40pmからと8:00pmからの、一晩に2回のショーが行われた。ブライアン・エプスタイン (Brian Epstein) は、サプライズ・ゲストとしてソウル歌手のサム・クック (Sam Cooke) も呼びたいと希望したが、彼には他の契約がすでに入っていた。
エンパイア・シアターは新人にとってもベテランにとっても重要な会場であり、ビートルズがこの会場に出演した事実は、彼らが真の成功への道を登っていることをファンに知らしめることになった。
前の記事 | 目次 | 次の記事 |
初のラジオ・インタビュー | TV出演 『ピープル・アンド・プレイス』 |