1957年 (昭和32年) 6月09日 日曜 | 前の記事 | 目次 | 次の記事 | |
クオリーメン、TVのタレントオーディションで演奏 |
クオリーメン (Quarrymen)
の最初のライヴ演奏からひと月もたたないうちに、彼らはABCテレビのタレントショー「TVスターサーチ」にエントリーする。このショーはミスター・スターメーカーことキャロル・レヴィス
(Carrol Levis) によって催されていた。
このイベントはリヴァプールのエンパイア劇場 (Liverpool Empire Theatre) で開催された。ここは後年のビートルズが何度も花形スターを務める会場である。しかしこの時は地区予選で、同様のショーがリーバイスによって英国中で開催されていた。
このバラエティーショーでは通常、出演者に対する謝礼は無かったが、観客には何らかのお礼をするのが普通だった。それは新人がその腕磨き、ひっとすれば発掘される機会と見られていたのである。
クオリーメンはこの時はオーディションを通過しなかった。勝者はスピーク (Speke) から来たサニーサイド・スキッフル・グループ (Sunnyside Skiffle Group) だった。このグループは背丈が4フィート6インチしかない19歳のニッキー・カフ (Nickey Cuff) を売りものにしていた。彼は背が低いため、茶箱ベース (tea chest bass) を箱の上に乗って演奏した。
クオリーメンが演奏した曲は「ウォリィド・マン・ブルース (Worried Man Blues)」というフォークソングで、スキッフルの王者ロニー・ドネガン (Ronnie Donegan) がリニューアルしてヒットしていた。
クオリーメンはこのショーではこの時点で予選落ちしたが、その最終選考は1957年の6月17日と6月23日の2夜にまたがって開催された。
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