1960年 (昭和35年) 10月15日 土曜 | 前の記事 | 目次 | 次の記事 | |
レコーディング:「サマータイム」 |
この日は、後年ビートルズの正規メンバーとなる、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、そしてリンゴ・スターの4人が、初めて一緒にレコーディングした機会だった。
この時は、彼らはルー・ウォルターズ (Lu Walters)
のバックバンドになった。ウォルターズは本名をウォルター・エイモンド
(Walter Eymond) というが、みんなウォーリー (Wally)
と呼んでいた。彼はリンゴ・スターがドラマーとして参加しているロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズ
(Rory Storm and the Hurricanes) のベーシストであった。
僕らはルー・ウォルターズとレコーディングもした。彼はロリー・ストームのバンドのベーシストなんだけど、自分は歌手だと思い込んでいる奴だった。それで彼は、僕らがリヴァプールで「That'll Be The Day」を録音したように、自費で自分のレコードを作ったんだ。 | |
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ジョージ・ハリスン |
このレコーディングは、ハンブルグのハウフトバーンホーフ
(Hauptbahnhof) 駅前にあるアクスティック (Akustik)
という小さなスタジオで行われた。
ここでは一般人が家族や友人にメッセージを録音して、78回転のアセテート・ディスクを作ることができた。ただしB面には広告メッセージが収録されることになっていた。
スチュアート・サトクリフはその場にはいたものの、演奏はしていない。またそのスタジオにはマネージャーのアラン・ウィリアムズ (Allan Williams)、ハリケーンズのギタリストのジョニー・バーン (Johnny Byrne) とタイ・ブライアン (Ty Brian) も同席していた。
「サマータイム (Summertime)」に加えて、ウォルターズ、リンゴ、バーン、ブライアンの4人は「フィーバー (Fever)」と「セプテンバー・ソング (September Song)」もレコーディングしている。「サマータイム」は9枚のアセテート・ディスクがプレスされたが、それらの行方は不明であり、現在も残っているのかどうか判っていない。
この時ビートルズも自分たちの曲の録音を望んだと言われているが、もし録音していたとしても、ピート・ベストはその場にいなかったし、またスチュアートとリンゴが参加したのかどうかも定かでない。いずれにしても、カイザーケラーで8:00pmから始まる彼らの出番に遅れることを心配したウィリアムズは、このセッションの継続にストップをかけている。
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ライヴ演奏 カイザーケラー/ハンブルグ (初日) |
トップテン・クラブへの出演に合意 |