1960年 (昭和35年) 1月17日 日曜   前の記事 目次 次の記事
 サトクリフの絵 ジョン・ムーアズに売れる

  
ジョン・ムーアズ (John Moores) の2年に1度の展示会が、1959年の11月17日にリヴァプールのウォーカー・アート・ギャラリー (Walker Art Gallary) で開催された。その展示品の中にはスチュアート・サトクリフ (Stuart Sutcliffe) の描いた「サマー・ペインティング (Summer Painting)」が含まれていた。彼はリヴァプール芸術大学 (Liverpool College of Art) の学生で、ジョン・レノンの友達だった。

展示会最終日のこの日、その絵画はジョン・ムーアズ自身により65ポンドで買い取られる。それは新生の芸術家にとっては大事件であり、また当時としてはかなりの金額であった。彼はジョニー・アンド・ザ・ムーンドッグス (Johnny and the Moondogs) に、ホフナー (Hofner) のプレジデント・ベース・ギター (President Bass Guitar) を買うように説き伏せられる。
  

    

スチュアート・サトクリフはアート・カレッジからのジョンの友人なんだ。彼の絵が65ポンドで売れた。「それでその65ポンド、どうするんだ?」僕らはコーヒーを飲みながら彼と話した。「スチュアート、君がそんな大金を手に入れるとは愉快だ。それはホフナーのベースの値段にすごく近いよ。」彼は言った「そんなものに使うわけにはいかない。」それは当時とすれば遺産相続みたいな幸運だった。彼はキャンバスや絵具を買わなきゃならないと言う。僕らは口説いた「スチュ、いい子だからよく道理を考えるんだ。ホフナー … 最高のトップバンド … そして名声だ。」彼は屈服した。そして彼が小人のように見えるホフナーのでっかいベースを買った。ただ彼はあまりうまく弾けなかったんだ。それは欠点だったけど、見た目はカッコよかったし、それほど大きな問題じゃなかったさ。

 

ポール・マッカートニー
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