1958年 (昭和33年) 5月5日 月曜   前の記事 目次 次の記事
 ジョン、リヴァプールで撮影

  
このジョン・レノン (John Lennon) と友人のナイジェル・ウォーリー (Nigel Walley) の写真は、TV番組「インサイド・アウト (Inside Out)」に組み入れるエピソードの調査中にBBCによって発掘された。

1958年5月5日にライム通り (Lime Street) で撮影されたこの写真は、ジョンとポールの初対面から50周年を記念する番組を製作するにあたり、BBCの調査員がクオリーメンの演奏シーンを撮影した未発見の写真を捜索する過程で発見された。

お目当てのクオリーメンの演奏写真は捕まえられなかったが、彼らはこのジョンとナイジェルの写真を得たのである。ナイジェルは1956年~1957年はクオリーメンで茶箱ベース (tea chest bass) を担当し、その後1958年まで彼らのマネージャーを務めた。

「ジョンが有名になった時、僕の弟が学校の友達に見せびらかすために、これと他何枚かの写真を撮った。そしてそれらは彼の机から盗まれたんだ。」とナイジェルはリヴァプール・エコー紙 (Liverpool Echo) に語っている。

この写真はその後、オークションで匿名のバイヤーに買い取られるが、彼はこの写真は通行人に写真を撮ることを勧めるプロの写真家によって撮影されたものだろうと信じていたという。
  

BBCが何十年も前のこの写真を引き伸ばして僕に見せた時、そのクオリティと鮮明さに本当にびっくりした。それから番組収録の後に原物の写真を見てまた驚いた。裏に僕の手書きの書き込みがあったんだ。

街には人々の写真を撮るプロの写真家もいたけど、この写真については撮られた記憶はないんだ。僕と一緒に立っている友人がいつの日か法王を除いて世界で最も有名な男になることを、もし当時の僕が知っていたなら、詳しく書き記していただろうけどね。

書き込んだ日付が正しいなら、ジョンは芸術学校にいたはずだ。そして僕の方は … この日は月曜日だから、ギャティカー (Gateacre) のリー・パーク・ゴルフ・クラブ (Lee Park golf club) でアシスタントプロをしていた僕の定休日だ。

僕らが何をしていたのかは思い出せないけど、キャメルコートを着てばしっと決めてるところを見ると、ナンパしようとしてたのかもしれないな。

これはほほえましい写真だし、僕らがどれほど親しくてハッピーだったかわかると思う。僕がふり返ってジョンのことを思い浮かべる時、彼は世界の有名ミュージシャンじゃないんだ。仲のいい友達だった奴が思い浮かぶんだ。

 

ナイジェル・ウォーリー

  

  

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