1957年 (昭和32年) 10月18日 金曜   前の記事 目次 次の記事
 ポール、クオリーメンのメンバーとしてデビュー

  
リヴァプール人プロモーターのチャーリー・マクベイン (Charlie McBain)(通称:マック) は、自分の所有する会場で定期的にスキッフルとロックンロールのイベントを開催していた。リヴァプールのノリス・グリーン (Norris Green) にあるニュー・クラブムーア・ホール (New Clubmoor Hall) で1957年10月18日(金) に開催されたイベントもその一つだった。このショーにおいてポール・マッカートニーは初めてクオリーメンのメンバーとしてステージに立つ。

ポールはリードギターを担当した。しかし最初の夜は緊張して、アーサー・スミス (Arthur Smith) の1946年のインストルメンタル・ヒット「ギター・ブギ (Guitar Boogie)」でのギターソロはめちゃめちゃだった。

  

僕の初めてのセッションで「ギター・ブギ」のギターソロを任されたんだ。リハーサルでは簡単にやれたんで、みんなが僕のソロで行こうということに決めたんだ。途中まではうまく行ってた。だけど僕のソロが始まった瞬間、指が動かなくなった。「僕は何をやってるんだ?」と思ったよ。僕はおじけづいたんだ。みんなの視線が僕の演奏に集中する重大な瞬間だったからね。だめだったよ。だからジョージが入って来たわけさ。

 

ポール・マッカートニー
アンソロジー

  

ポールのクオリーメンでの初舞台は、このバンドの発展にとって重要な出来事だった。しかしプロモーターに対しては確かな印象を植え付けることはできなかった。チャーリー・マックはクオリーメンの名刺に「Good & Bad」と、印象メモとしてぞんざいに書き付けている。

  

  

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クオリーメン
キャバーン・クラブで初演奏
ライヴ演奏
ウィルソンホール