トノミコト・トヲヤ・トノカミ

  

トの尊。ト祖。トの神。ト元神。
天元神の一人。 ミナカヌシに次いで『ヱの尊』等と共に、日本に天下ったようだ。
世に在った時は『トの尊』、天に還ってからは『トの神』と呼ばれる。
トの神』は南に在って、陰暦の5月中旬から6月の終わりまでの気象を支配する (三陰一陽) (陰和神)

ヱの神』は冬に "天の精霧 (日の陽エネルギー)" を用いて春を招来する (一陽を招く)。
その一方、『トの神』は夏に "地の精霧 (月の陰エネルギー)" を用いて秋を招来する (一陰を招く)
『ヱの神』は北に在って冬を守るのに対し、『トの神』は南に在って夏のソロを守り、永らえの南の香り (薫風) をもたらすので、冬至の日に行われる新嘗会では、田畑神と共に埴の社に『トの神』を祭る。

  
ミナカヌシヱの尊トの尊地尊(1)━地尊(2)━地尊(3)━地尊(4)┓
                               ┃
     ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
     ┃
     ┃                            ┏クラキネ
     ┃                            ┃
     ┗━クニサツチトヨクンヌウヒチニツノクヰオモタル ┣ココリ姫
            ┃          ┃          ┃
            ┃          ┗アメヨロヅアワナギイサナギ
            ┃             ↑  ┃       ┃
            ┃             ┃  ┗サクナギ   ┣ヒルコ
            ┃             ┗━━━┓      ┃
            ┣ハコクニキノトコタチアメカガミ┛      ┣アマテル
            ┃           ┃            ┃
            ┃           ┗ムスビ(2)┓       ┣ツキヨミ
            ┗ウケモチ             ┃       ┃
                                       ┏━━━━━━━━━┛       ┣ソサノヲ
                    ┃                               ┃
                                       ┗ムスビ(3)━ムスビ(4)━トヨケイサナミ
                                   ┃
                                   ┣ヤソキネ
                                   ┃
                                   ┣カンサヒ
                                   ┃
                                   ┗ツハモノヌシ
  

  

『ここにト祖の 天つ神 十種宝を 授けます』20文
元々明の ミヲヤ神 坐す心には 北の星 今この上は 密む辺の トの神 坐す その心が 中柱立つ 地の道』23文
より恵む トの神と 旨に応えて 守る故 人の中子に 合い求め 一つに致す 調の教え23文
天神と代々 皇神 ユキスキの宮 山海と ト尊霊は 埴スキの 嘗会に付けて 人草の 寿 祈るなり
27文
『二 キアヱより 枝と穂と数え 一枝六十  十枝は六百年 百枝は六千 千枝に六万を 陽陰守の 一回りづつ  成る』28文
ミナカヌシより "" の代に 増し減り一度 "" の代にも 寿 変わり』ミ4文
地尊 四度替りて トコタチの 代は変らず 百ハカリ齢 ウヒチニよりぞ イサナキに 三変り』ミ4文
『これは 還和国の 宮に坐す これはその上 トの尊 百ハカリ治む 身を洞に』ミ5文
『神 元明に 還えますを 御祖 言宣り 星となす 天に篝りて の一つ 故にト下の 和の宮ミ5文
地球八方に 万子生み 果つにヲウミの 兄弟の子の 兄御子 上に継ぎ ヲウミ治す 弟御子の統む ト下国ミ6文
『百ハカリ後 弟のミコト に受け治む これよりぞ 代わる代わりに 治を継ぎて』ミ6文
『天に還れば ミナカヌシ 及びヱ・ヒ・タ・メ ト・ホ・カ・ミも 天に配りて 星となす アメトコタチの 神はこれ』ミ6文
ミヲヤ神 幣 添むる 春秋の 息は管より 精霧なす "" に譲る霧 日を招き 冬一陽還す』ミ6文
『"" は夏に 月の陰還す 春秋ぞ 
天譲る日は 天の精霧 地譲る月 地の精霧ミ6文
ツキスミの シガの尊が 兄弟の神 "" よりの宣の 故を問ふ 故にトヨケの "嘗事" ぞ』ミ7文
『かく "兄・弟" の "弟" 先の故は アメミヲヤ 宣して "ヱ神" 冬を守り "ト神" は夏の 繁を守る 長く人草 潤せば』ミ7文
『神に擬え "ト" の霊に 名付く "ヤマト" の 宣なれば 今更 上の 御言宣 受けて定むる』 ミ7文
『"" の神をして 初嘗会ミ9文
"" は南に坐す 陰和神』ミ9文
『かく陽陰を守る その中に "" は向く 人草の 寿延ぶる』ミ9文
『この故に "ト" は宣歌の 初めぞと 常なす事に 陽陰を知るなり』ミ9文
『形 方 天の左右の射の 中に立つ 地 治し平るる 神形』ミ7文  『形は地の 中柱 左右に調ふ "ト" 元神』ミ9文

  

  

トノナメ

トの嘗。
ト元神の治め・支配。
  

『"" の嘗は 埴・水 潤ふ 五月中 光 徹れば 傾守 道を返して 冷を乞えば 陰引を招き』ミ7文
白道の 一陰を下して 地に伏せば 競ひ 昇りて 五月雨るる 青葉茂れば 永らえの 南の香り受く』ミ7文
六月は 弥々地に満ちて 闘えば 上鳴り 暑く 末は尚 暑く乾けば 桃祭ミ7文
『競ひ止むれば 一陰開く 熟瓜・茅の輪に 脱け尽くる 穢の祓ぞ』ミ7文
『"" は南に坐す 陰和神 三つの光の 地に徹り 冷の道 限る 五月中 一陰伏し置き 五月雨るる』ミ9文
『万の青葉の 風薫る 宮に受くれば 永らえり 陰は地に充てど 上 熱く』ミ9文
六月末は いよ乾き 
に繁纏る 茅の輪抜け ヰソラを祓う 六月や』ミ9文

  

  

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